1/03/2009

アラスカ・オーロラのカーテンの下へ

今日のデスティネーションは、真冬のアラスカです。

アラスカの語源は、先住民族アリュート族の言葉で「偉大なる地」という意味の“アリエスカ”といわれています。その偉大なる地は、ちょうどオンエア日のちょうど50年前、1959年1月3日にアメリカ合衆国第49番目の州になりました。


私たちが今回目指すのは、北半球でもっとも明るいオーロラがみられる場所、アラスカ州のちょうど中心にある町”フェアバンクス”です。「黄金の心臓( Golden Heart City )」と呼ばれるこの町は、1902年ゴールドラッシュに沸き立った場所です。そしてここは、一年間に243日もオーロラ現象がおこるというオーロラ観測地なんですね。そして今は、日の出から日の入りまで4時間足らず。オーロラに出会う確率も最大です!


ただし..やっぱり寒いんです。最高気温はマイナス18.6度。最低気温はマイナス28.4度。でも、だいじょうぶ!いい温泉がフェアバンクス郊外にあるんですから♪

と、いうわけで..フェアバンクスから車で2時間ほど。
China Hot Spirngs Resorts”=チナ温泉に到着しました。大自然の中に位置する温泉リゾートです。ゲートをくぐると、ロッジやレストランにバーやカフェ。自給自足をモットーに野菜を作る巨大な温室も敷地内にあって、いつでも新鮮な野菜やハーブが育っています。また“アイスホテル”と呼ばれるミュージアムの中には、氷の教会があって、そこは結婚式場として人気があるようです。

まずは温泉へ、直行しちゃいましょうか?室内温水プール、ジャグジー、そして露天温泉があります。温泉の主成分は硫酸塩、塩素、重炭酸塩ナトリウム。冷え性やリューマチにも効果大とか。この温泉は、ゴールドラッシュ時代に、リューマチに悩む鉱山師達の湯治場としてはじまったものだそうです。

露天風呂は、大きなひょうたん型の岩風呂で、長さ42メートル横幅は最大18メートルと、かなりの大きさです。岩風呂の真ん中の噴水からは、あったか~いお湯も降ってきます。

気温はマイナス20度でも、温泉にはいっていれば、ぽっかぽか。でも、髪の毛はあっという間に凍ります!?この、ちょっと不思議な体験も楽しんでください。

晴れた日に露天風呂で空を見上がれば、満天の星。そして、オーロラも!


最も明るいオーロラって、満月の明るさとほぼ同じ位なんですって。アラスカでは、赤いオーロラが頻繁に見られるのですが、時には雪が、オーロラで赤く染まって見えることも、あるとか。

またオーロラには、いくつかの種類があって、rayという細い線のオーロラ,torch(トーチ)と呼ばれる松明型、surge(サージ)は大波で、そしてcorona(コロナ)です。「コロナ」は、カーテンのようにみえるオーロラが。何百キロもの長さになった時、ちょうどその真ん中の真下にいると、見られるそうです。放射状にオーロラが迫って来て、天空に吸い込まれそうな大迫力..

「オーロラから、もしも音が聞こえたら、それは、地球上の人々に話しかけようとしている精霊の声。聞いた者は、ささやき声で返事をした方がいい」..というイヌイットの言い伝えもあるとか。



チナ温泉リゾートでは、部屋で寝ていても、オーロラを見逃す心配はありません。フロントに、“オーロラアラームサービス”を頼んでおけば、オーロラが出始めると同時に起こしてくれます。ドアをコンコンコンコン!とノックして、「They are out !」それが“アラーム”です。すぐに部屋から飛び出しましょう! 一歩外に出れば、そこにはオーロラが広がっています 


(ファバンクス番外情報)
フェアバンクスの地元で大人気のレストランの一つは、ダウンタウンから車で10分ほどの“ポンプハウス・レストラン”。お店のエントランスでは 巨大は熊の剥製がお出迎え。店内には、ゴールドラッシュ時代が再現されていて、当時のテーブルや椅子、ビリヤード台、蓄音機などなど、家具や調度品が、使われています。おすすめのメニューは”Pump House Alaskan Steam Pot”。魚介スープベースに、サーモン、ほたて、カニ、カキ、はまぐり、トナカイ肉のソーセージ、じゃがいも等。すべてがダイナミックサイズで、全部アラスカ産とのこと。食べ終わった頃には、みんな半袖。ちょっとワイルドな気分にもなれちゃいます。


<取材協力:HAIしろくまツアーズ

by Haruko M

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