今回のデスティネーションは、中国・三国志の舞台。
※ 三国志は、中国で2世紀末からおよそ百年にわたって、魏・呉・蜀 が台頭した歴史上の事実をもとに作られた歴史物語です。
まず、三国志の最大の山場ともいわれる“赤壁(せきへき)”にやってきました。現在の湖北省“赤壁市”の西、揚子江沿いに“赤壁古戦場”があります。岸壁に大きく”赤壁”って、書いてあります。
岸壁の真上には公園があって、そこに立つ大きな石像は 呉の英雄・周瑜(しゅうゆ)です。(映画レッドクリフではトニーレオンが演じていましたネ)
赤壁の戦いは、西暦208年。当時“魏“が南へと勢力をのばし、呉と蜀は同盟を結んで、なんとか立ち向かっている状態でした。魏の大軍は80万。対して呉と蜀をあわせても5万。ここで周瑜がとったのが“苦肉の計”です。夜、魏の大軍に小舟を一艘近づけて、火を放つというものでした。作戦は大成功!魏の大船団に一気に火がまわり、切り立った岸壁は、船が燃え上がるのを映して、真っ赤に染まりました。..その光景から、後にここが“赤壁”と呼ばれるようになったとか
次に..マーボードーフ発祥の地”剣門にやってきました。麻婆豆腐を最初につくった麻婆さんの故郷が、ここ剣門だからとか。小さな町に豆腐料理屋がずらーり。70軒もあるそうです。しかもお店ごとに、豆腐メニューだけで100種類以上というから、さすが。ここは、蜀にとって重要な地でした。切り立った渓谷が、天然の要塞になっていました。三国時代のおわり、蜀の最後の砦となりました。あたりには、劉備の義兄弟の英雄・張飛が植えた 柏の並木が今でも育っています。
それにしても剣門麻婆豆腐は...辛い!! 唐辛子の名産地ということもあって、とにかく辛いです、山椒もたっぷり入っています。噂によると、ここの町の麻婆豆腐が中国全土で最も辛いそうです。この剣門麻婆豆腐を最初に食べたのは、三国志の英雄・姜維だといわれています。孔明の後継者、姜維は、おとろえていく蜀の国を、ここ剣門で守り抜こうとした人物です。がんばれそうな、お味です。
3つ目は、湖北省古隆中。ここは軍師・諸葛孔明が、劉備玄徳に見いだされるまで、12年間を晴耕雨読をしていた地なのだとか。
孔明がすんでいた祖末な家があったあたりは、なだらかな丘陵地帯で、今その丘の上には、テレビドラマ用に作られた孔明の家もあって、家具なども当時を忠実に再現しています。ちょっとした三国志のテーマパーク のようになっています。ここに“劉備玄徳”が、三顧の礼をもって迎えてきました。諸葛孔明27才、劉備玄徳47才。そして、壮大な三国志物語がはじまったのですね..
今回は、およそ1800年前の英雄たちの夢のあとへの旅でした。
H.MIYAZAKI
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