今日のデスティネーションは、イタリア・ピエモンテ州トリノです。
<REGIONE PIEMONTE>
ここがなぜ、”チョコレートの都”と呼ばれているのかというと、
”サウ゛ォイア家”という一族と深い関係があるそうです。
この辺りは、”サヴォイア公国”として、
16世紀頃から町づくりがすすめられました。
現在のトリノ市の中心には、かつてのサヴォイア家の王宮があります。
黄金とクリスタルに満ちたイタリアン・バロック風の華麗なる王宮です。
トリノは、カフェの町としても知られています。
それはサヴォイア公国が、イタリア統一をすすめた19世紀に、
各地から活動家たちがトリノへ集まって毎晩カフェで熱論、
そしてカフェ文化が花開いたというわけ。
今も当時のカフェが営業を続けています。
そのカフェでも、主役となっているのがチョコレート。
..このチョコレートも、サヴォイアの王様が一役かっています。
⇒1678年、それまで特権階級にだけ許されていた
“チョコレート・ドリンク“を、「一般市民に開放する!」と宣言したのです。
⇒これをきっかけに、優秀な菓子職人がトリノに集結しました。
そして多くのチョコレート店ができたそうです。
というわけでトリノは「チョコレートの都」と呼ばれているのですネ。
さて、トリノの町には、たくさんのチョコレートショップがあります。
..さて、どこから..?と思ったら..
市内のツーリスト・インフォメーションで、
“チョコパス”を、手に入れるのがお約束。
<Turismo Torino e Provincia>
⇒3日間有効のカードで、
これ1枚で計22種類ものチョコレートを楽しめるパスなんです。
お値段は12ユーロ。市内36箇所のカフェと
ショップからお好きな22カ所を選んで
チョコレート巡りに出かけましょう。
トリノ市内の地図も付いてきます。
たとえば・・
サヴォイア家のお気に入りだったという「カフェ・トリノ」では、
アンティークのシャンデリアがまばゆい店内で、
ピエモンテ名物ジャンドゥオッティ(=ジャンドゥーヤ)を、
このチョコパスでいただけちゃいます。
老舗のチョコレートショップ
“ジェルトージョ(Gertosio)”では、
チョコパスで、チョコレート・ドリンクをいただきます。
チョコレートクリームに、エスプレッソを注いで生クリームをのせて、
その上にヘーゼル・ナッツを砕いたものがトッピングされています。
トリノ発祥の“ジャンドゥーヤ”ですが、
きっかけは、経済不況だったんですって。
高価なカカオのかわりに、ヘーゼルナッツを混ぜて作ったものが
このジャンドゥーヤだったんです。
ピエモンテ州では、とびきりのヘーゼルナッツがふんだんに穫れるからです。
そのピエモンテのヘーゼルナッツをたくみに使うことで知られる
老舗チョコレートショップも、トリノから車で1時間程のところにありますヨ
ピエモンテ州のケラスコという町のショップ”バルベーロ” です。
イタリアでもちょっと噂になっている美味しいチョコレート店なんですって。
Barbero 東京店も昨秋オープンしています。
今日2月14日は、イタリアでは、サンバレンティノの日、
または「フェスタ・デッリ・インナモラーティ=恋人たちの日」といって、
男性も女性も、お互いにプレゼントをする日なんですって。
贈り物は、チョコレートとは決まっていないようですけど。
ちなみに、トリノのチョコパスも、今日2月14日は、
2人で20ユーロだそうです。
チョコレート巡りをしているカップルもいるのでしょうネ
<取材協力:日伊文化交流サロン「アッティコ」>
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