8/22/2009

<モンゴルの大草原へ>

大草原の国・モンゴルへは、成田から飛行機で約5時間半。

モンゴルの面積は、日本の約4倍。
その6割以上が、広い広い大草原です。

日本には、“猿も木から落ちる“という諺がありますが、
それと同じ意味で「力士も“草“につまずく」なんていうのだとか♪

モンゴルでは 6月から8月が夏とされています。
この夏こそが、もっとも快適で過ごしやすい季節なんです。
最高気温は、30度近く。日差しはかなり強いですよ。
でも湿気が少ないので快適。
夜はひんやりと10度以下になります。長袖をお忘れなく。

モンゴルでは、古くから牧畜が盛んで、遊牧生活が基本でした。
そのために考案されたのが”ゲル”という、モンゴルの家です。



木とフエルトで出来た 組み立て式移動住居。
大きな雨傘のような骨組みに、布をかけて出来上がります。
天井には、天窓があります。
これは煙突のかわりでもあるそうです。

簡単に解体や組み立てができるゲルを、
季節毎に暮らしやすい場所へ移動するモンゴルの遊牧生活です。

そんなモンゴルの遊牧生活を体験できるツーリストキャンプが、
モンゴルの首都”ウランバートル”から、
車で2時間程の”アルタンホラグ村”にあります。

街の中心から30分も車を走らせると、
もう大草原が広がりはじめます。
途中からは、道もありません。
草原に残った轍を走って行きます。

ここでは、設営されているゲルに宿泊して、
遊牧生活が楽しめるんです。
宿泊用のゲルは、けっこう広いですね。12畳位かな?



ここでの1日をざっと紹介すると..  
朝、ゲルの天窓から降り注ぐやわらかな日差しの中で目覚めて、
草原の風を感じながら、朝ゴハン。タイミングがよければ、朝食前に遊牧民の子どもたちと一緒に乳搾りも体験できるとか

涼しい午前中に乗馬に出かけます。
馬の乗り方や、馬の扱い方は、
遊牧民の先生が教えてくれます。

太陽が高くなったら、ゲルにもどってランチ。
そのあとは、ちょっとお昼寝。

夕方になったら、また乗馬。



希望すれば、遠出してハイキングもできるようです。

夜はゲルで夕食。その後、遊牧民の音楽家が、
モンゴルのバイオリン”馬頭琴や、
ホーミーのライブを聞かせてくれます。

ホーミーは、1人で2つの音声を
同時に発するという独特の歌唱法。
風やせせらぎなど、
自然の音を表現していると言われています。
大草原の大地に共鳴するような歌声です。

そして、夜がふけてきたら..
あとは、ただ、満天の星空に包まれるだけ...

年間を通じて雨が少ないモンゴルですが、
8月は雨が多い時期です。
涼しい風が吹きぬける大草原で、
ひと雨ごとに緑の草がぐんぐん育っていきます。
ゲルの中で雨宿りをすることもあります。
雨がゲルを叩く音。
これがまた、なんともリズミカルで
草原の子守唄のような音なんです。


さて、モンゴルの遊牧民の男性たちは、
ちょうど今頃、夏のおわりに干し草を大量に集めています。
それを高さ2メートルくらいの山にまとめていきます。
“ボハル”と呼ばれるこの干し草の山を、
何百も作っていくそうです。
夏のおわりに作るこの“ボハル”は、
大事な家畜達の来年の春までの食料になるんですって。

夏の終わりのモンゴル。
もうすぐ遊牧民は、大事な動物たちのために、
より多くの草がある場所を求めて、
ゲルを移動していくそうです。

by Haruko M

(取材協力、写真提供: (株)風の旅行社) 

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