今日のデスティネーションは、
アドリア海の女王・・アドリア海の真珠・・屋根のない宮殿、
そして”水の都”と呼ばれる
イタリア”ベネチア“です。
「水の都」と呼ばれている理由は、
ここが、6世紀頃湿地帯の上に
人工的に作られた都市だからです。
ぬかるんだ”ラグーン”(潟)の上に、
樫などの木の杭を数百万本もう
ちつけて、その上に造成された街なんですって。
Venice and its Lagoonは、
ユネスコ世界文化遺産にもなっています。
街を、逆S字型の“カナル・グランデ(大運河)”が
流れています。
ほかにも大小150以上の運河そして、橋の数は400本。
陸の上の道も、まがりくねって細い道が入り組んでいます。
そんなベネチアの街は、自動車も、自転車も通行禁止です。
だから交通は、“船”がメインです。
水上路線バスの「ヴァポレット(vaporetto)」、
水上タクシーの「モトスカーフィ(motoscafi)」、
カナル・グランデの岸と岸の渡し舟
「トラゲット(traghetto)」などがあります。
ちなみに警察や消防、荷物の配送やゴミの収集もみんなボート。
ベネチア名物のゴンドラも健在ですよ。
(c)Fototeca ENIT
(c)Fototeca ENIT
このベネチア名物のこのゴンドラは、
900年の歴史があるのですが、
2009年の今年、はじめて女性の船頭さんが誕生したんです。
23才のジョルジア・ボスコロさんという、
2人のお子さんを持つママ。
船頭になるには、きびしい試験があって
競争率もかなり高いそうです。
でも彼女は、おとうさんも船頭さんだったことから、
見事に難関を突破!先月から営業を開始したそうです。
男性の船頭さんはゴンドリエーレ、
彼女はただ一人のゴンドリエーラ・です。
これ、地元ではビッグニュース、大騒ぎだったんですって。
ベネチア水上散歩のあとは、自分の足で歩いて回るのが楽しいです。
細い路地が多くって、どうしても迷子になりがちなんですけど、
迷う程に、美しい発見がある..というのが、ベネチアです。
9月6日、ベネチア市民がもっとも熱狂するというお祭りが、開催されます。 ”レガッタ・ストリカ”です。
(c)APT Venezia
*お祭りは、二部にわかれていて、
第一部は、歴史行列。もちろん舟の行列。
16世紀ベネチア共和国当時の昔ながらのたくさんの舟が、
きらびやかな飾りをつけて 運河に並びます。
後半は、ゴンドラレース。
このレースは、
西暦942年の歴史的事件にもとづいているものだとか。
当日は、朝から運河のまわりに場所取りの人がいっぱい。
(日本のお花見みたいですネ)
ワインを飲みながら、おいしいものを手に、
昼下がりにスタートとなるレガッタを陽気に待つそうです。
ベネチアでの、おいしいものといえば..シーフード♪
ベネチアには、“バーカロ”という居酒屋が たくさんあるのですが、ここで“チケッティ“という”小皿料理“をつまみながら、白ワインで楽しむのがベネチア風..なのだそうです。“プロセッコ“とよばれる、地元の辛口白ワインが人気のようです。
小皿料理..なにを注文しましょうか?
まずは(東京でもおなじみ)“フリット・ミスト”。
シーフードの天ぷらですね。これもベネチア名物なんです。
イカやイワシ、タコ、エビなどなど。
揚げずに、グリルしたものが
“グリリアータ・ミスト”といいます。
ちょっとした、おつまみなら“バッカラ・マンテカート”
(干したタラの塩漬け)や、“蛸のマリネ“、
“サルデ・イン・サオール(イワシの酢漬け)”など。
シーフードじゃないところでは、
名物の「ヴェネツィア風レバー」も美味。
そしてそして、ベネチアの定番は、
“イカスミ”。香り豊かで、臭みがなくて、まさに絶品なんですって。
(ベネチアに来て、これを食べないんなんて、ソン!..とのこと)
パスタもいいし、リゾットもグッド。イカスミは、
ベネチアでは“ネーロ・ディセッティア”です。
メニューで見つけて注文しちゃいましょう!
まもなくベネチア映画祭も、はじまりますね。
こちらの会場は、“リド島”。
細長いかたちのリド島。白い砂浜が延々と続く魅惑の島です。
(c)APT Venezia
あのナポレオンが「ヨーロッパで最も美しいサロン」と呼ん
だ"サンマルコ広場"の1番乗り場から、
水上バスでおよそ10分。
そこは“ベニスに死す”の舞台となった場所ですね。
by Haruko M
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