6/06/2009

<ポルトガル・リスボンの”イワシ祭り”へ>

スカイブルーの空の下、リスボンでは今、
”聖アントニオ祭”を控えて、大いに盛り上がっています。
恋が叶うお祭りなのだとか♪

6月のポルトガルの港町・リスボン。
青ーい空と海。白い壁とオレンジ色の屋根が続いています。
初夏のさわやかな風が気持ちいいです。

6月13日は、リスボンの祝日「聖アントニオの日」。
そして、12日の夜から「聖アントニオ祭」が盛大に開かれます。



もうすでに、旧市街のアルファマ地区を中心に、
街は、聖アントニオ祭の飾り付けでいっぱいです。

リスボン名物の石畳の道を走る“路面電車28番路線”は、
アントニオ祭を祝して、
ファド電車(Fado nos Electricos tonatte)になっていますヨ♪ 
車内にポルトガルギターを抱えたミュージシャンと、
ファド歌手が乗り込んで、ライブ演奏が繰り広げられています。

聖アントニオは、愛の守護聖人です。
ですからこのお祭りは、”恋愛成就のお祭り”として、
地元リスボンでは、よく知られています。

聖アントニオの日、
”マンジェリコの鉢植え”という可愛らしい鉢植えを、
男性から女性に贈ります。
マンジェリコはバジルの一種で、
これに愛のメッセージを添えて女性に贈ると、恋が叶うんですって♪
6月のはじめから、リスボンの街じゅうのお店に、
”マンジェリコの鉢植え”が並んでいます。

”マンジェリコの鉢”をもらうあてのない場合..も、大丈夫。
聖アントニオの日に”アントニオの像”に、コインを投げると、
片思いのも実るといわれています。

この“聖アントニオ祭”は、
別名”イワシ祭り“とも呼ばれているんです。

聖アントニオ祭は、
港町リスボンに古くから伝わる「大漁を祈願するお祭り」
でもあるんですって。
お祭りの前夜から、イワシの屋台がそこらじゅうに登場して、
街全体がおいしそうなイワシの香りに煙ります
炭火で焼かれるイワシの味付けは、塩味なんですね。
日本人にとってなじみのある味かもしれません。


このイワシの炭焼きと一緒に、リスボンっ子は、
赤ワインを飲んでいますね。
おすすめは、アレンテージョ地方のポルトガルワインだそうです。

アレンテージョ地方は、リスボンの南から東にむかって広がる
のどかな大平原です。ヒマワリも咲いています。

イワシの炭焼きに合うワインの銘柄を教えてもらいました。
アレンテージョ地方(Alentejo)のワイン
ボルバ(Borba)やモンサラーシュ(Monsaraz)
両方とも、日本でも1000円ちょっとで買えるテーブルワイン♪

6月12日(金)夜9時から、
いよいよ”聖アントニオのパレード”がはじまります。
20以上の団体が次々と繰り出す盛大なパレードです。
リスボンの目抜き通り、リベルダーデ大通りが
メイン会場となるそうです。
この夜リスボンの街は、午前3時くらいまで
たくさんの人でにぎわうのだとか。


<取材協力 Turismo de Portugal>

by Haruko M

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