6/13/2009

<世界最古の国立公園 イエローストーンへ>

今日のデスティネーションは、
アメリカ・イエローストーン国立公園です。


広さは9千平方キロメートル弱..
これ、日本の四国の半分とほぼ同じ面積。
敷地内は、80%が森林、15%が草原、5%が川や湖。
そこは、野生生物のすみかです。
アメリカでも希少動物とされるバッファローの群れや、
絶滅の危機から蘇ったオオカミも暮らしています。

大自然公園のイエローストーン、
それゆえに、人が訪れることができるシーズンは限られています。
全エリアがオープンするのは、6月から8月のわずか3ヶ月間。
つまり、行くなら今がチャンス! 

イエローストーン国立公園の 大きな特徴のひとつは、
世界的にみても、とても珍しい地質がある..ということです。
広大なカルデラと火山の盆地は、今から数千年前に噴火した
巨大な火山のなごりだといわれています。
絶えず「シューシューッ」と音をたてながら、ダイナミックな蒸気を
あげる“間欠泉”が、園内に、1万箇所以上もあるんですって。



広さは、日本の四国の約半分とあって、とにかく広い!です。
ゲートも5つありますヨ。(東西南北、それに北東に)
地下数キロ下にマグマ層が広がっているという“南エリア”には、
“温泉”「ミッドウェイ・ガイザー・ベイズン 」
直径113メートルの大きな温泉のプールです。
エメラルドグリーンの温泉は、太陽の光をうけると、
さらに青く輝きはじめます。



温泉のほとりに、黄色、オレンジ、茶色など
無数の“色”が見えます。

イエローストーン独特のこのバクテリアは、はるか昔、
地球上にはじめて誕生した生物と
よく似ているともいわれています。


こんな話しを聞きました。
1988年夏、
イエローストーン国立公園で山火事が起こりました。
猛暑による川の枯渇、強風、
そこに落雷がひきおこしたものでした。
この時、山火事も自然現象のひとつと考えて、
消火活動はいっさいされず、
そのため6ヶ月間も火事はつづき、
公園内の3分の1を焼き尽くしました。

火がおさまったあとも、人の手は加えられませんでした。
枯れた木々や、倒木もそのままに。

イエローストーンの8割を占める森の、
その大半が当時”ロッジポールパイン”という松科の木々でした。
ロッジポールパインは、
250年から300年かけて成熟するといわれる
高さ20メートル以上になる木です。

ネイティブアメリカンが、この木を”テピ”という
家の骨組みに使用したことでも知られています。

このロッジポールパインは、驚くべき力を持っていました。
彼らには、2種類の、松かさがあって、
1つは、2年に一度はじけて タネを飛ばし、
もう1種類は、松ヤニで硬くカラをとざしています。
この松かさは、超高温の中でのみ、種を放出するのです。

山火事で、この松かさが カラをあけ、
種をはじき出していたのです。
10年後、焼け野原に見えたイエローストーンの森に、
次々に若木が育ちはじめていました。

また、火事のあと、
燃え落ちた背の高い木のあとに、草がはえて
それが エルクなどの草食動物の数を増やし、
やがて肉食動物の数を増やし..
倒れた木々の栄養分は、川に流れ込み..
魚が増えたのだそうです。



<写真提供:取材協力 アメリカ西部5州政府観光局>

by Haruko M

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