11/01/2008

オーストラリア ~ G’day !鉄道旅行

今日のデスティネーションは、”オーストラリアです。
日ごとに暖かくなっている南半球オーストラリアで、鉄道にの~んびり揺られに行きました。

大陸横断寝台列車“ザ・ガン(The Ghan)”は、南オーストラリアの海辺の街“アデレード”から大陸の真ん中を通り、北の海辺“ダーウィン”まで 2泊3日で走る路線です。

今回の出発駅は、南の“アデレード駅”。12時20分発ですが、「お乗りのお客様は、出発時間の1時間前までに駅に集合して下さい」とのこと。長ーい20両編成、ラクダのイラストのある列車が、ホームですでに待っています。プラットフォームでは、乗務員のみなさんも満面の笑顔で出迎えてくれます。ハーイ!グッダイ!!



ザ・ガン“というこの名前は、”アフガニスタン“と関係があるって、ご存知でしたか?ガンは、ラクダの故郷“アフガン”を略した言葉で、ラクダという意味なんですって。
※約150年前にアフガニスタンから、ラクダがオーストラリアにやってきました。そのラクダのことを、当時のオージーは、アフガンを略して“ガン”と呼んだそうです。このラクダ=ガンたちが、かつて、オーストラリアの砂漠で長距離の移動手段として活躍していました。そこで、この列車が開通したとき、ラクダたちに敬意を払って“ザ・ガン”と名づけられたそうです。

動き出した“ザ・ガン“の車窓には、行けどもいけども広々した赤土の大地と灌木の風景..それに地平線。
駅ごとの停車時間も長いので 外にでて、記念撮影なんかもみなさん楽しんでいます。日も暮れかかる夜7時頃、ラウンジ車両で、ディナーがはじまります。夕暮れ時には、カンガルーも車窓にときどき姿をみせます。陽気なオージーたちが「ルー!ルー!」と教えてくれます。地元の人はカンガルーのことを「ルー」って、呼ぶんですね。


やがて地平線に太陽が沈み..
食事をおえて、コンパートメントにかえると、ベッドメイキングがととのっています。南十字星の下、地平線に囲まれて赤土の大地をすすみながら、グッドナイト。いい夢見そうですね。

“ザ・ガン“は、翌日午後1時45分に「アリススプリング駅」に到着します。ここで降りて、“ウルル・カタジュタ国立公園”を目指しましょう。

ウルル・カタジュタ国立公園”は..オーストラリア大陸のほぼまんなか。2つの岩山”ウルル”と”カタ・ ジュタ”からなる国立公園です。アボリジニーの言葉で、ウルルは「日かげの場所」、カタ・ジュタは「たくさんの頭」という意味だそうです。



ウルルは、赤い砂岩でできた一枚岩で、外周は9.4km、凹凸のない斜面が348mの高さまで続いています。さらに地中には、見えている分の2倍の岩が埋まっているとか。ウルルには、自然の風があけた“洞穴”がいくつもあって、昔、たくさんのアボリジニたちが その中で暮らしていたそうです。乾燥した大地には珍しい“泉“も あります。ここはアボリジニにとって、大自然が与えてくれた“生きる場所“、聖地です。麓の洞窟で描かれた壁画は、古代、アボリジニが、子ども達にいろいろな掟や物語を教えるために 描いたものではないか..ともいわれています。

ウルルの西30キロメートルのところに、“カタ・ジュタ”があります。36個の急斜面のドーム状の奇岩群です。高さは500mに達します。ここも古代アボリジニーの聖地。特に男性にとっての聖地だとか。カタジュタのオルガ岩群というところは、”風の谷のナウシカ“の舞台と聞きました。

七色に変化するといわれる“ウルル”。
太陽が沈む直前、ウルルは、真っ赤な燃えるような色に染まります。その後、地球上の全ての色がウルルに舞い降りたかのように、混ざり合って変化して、やがて夜の暗闇に包まれます。地球って本来、こんなにたくさんの色を持っているんですネ。地球の魅了をたっぷり味わう旅でした。


写真提供 グレートサザンレール

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