ボジョレーはもう飲みましたか?
驚くことに、パリではボジョレーはそれほど流行っておりません。一応、バーやレストランに「ボジョレーが届きました!」というポスターは貼ってあるのですが、何日も前から予約するとか、12時すぎると同時に線を開けるとか、そこまでの盛り上がりはないみたいです。
実際、このポスターだって今日初めて見たし。何となく、「冷やし中華始めました」とか「土用の丑の日」的なノリなのかなあ、と勝手に想像。
さてワインといえば、先週のp2pオンエアに触発されて、ワタクシもいそいそと出かけてきました。
じゃじゃん・・・「栄光の三日間!!!!」
ツーリストオフィスで地図をもらって、まずは一通り眺めてから・・・と思ったら、気づかぬうちに試飲会にスライドインしていた(^^;)
最初に訪れたMarche aux Vinsは街で一番大きなカーヴ。穴倉のような地下のカーヴへ降りていくと、少し湿った、ひなびた匂い。低い丸天井の下には、ろうそくの灯りに照らされたワイン樽。チェックポイントのようにカウンターが置かれ、ソムリエさんが待ち構えています。その奥には、ホコリをかぶったビンテージ・ボトルの数々。。。
この日のために特別に空けられたビンテージ、Savigy les Beauneの1958年モノ・・・これがヤバイぐらいに美味しい!雨上がりの枯葉のような、けむい芳香のあとに、フルーティでフローラルな赤。タンニンは柔らかめだけれど、ボディはしっかり濃厚。よっぽど買って帰りたくなったけれど、値段を見たらあまりにも分不相応なのでやめときました(^^;)
代わりに、セカンドベストで美味しかったHospices de Beauneを購入。
日本にいるときは、「ブルゴーニュは白!」と決めていたけれど、Beauneに来て、ブルゴーニュの赤の美味しさに開眼してしまいました。あとでブルゴーニュワイン美術館に行って知ったことですが、ブルゴーニュはかつて地盤沈下が起こったため、場所によってまったく地質が違うらしい。同じブルゴーニュで、同じ品種でも、味わいにバリエーションがあるのはそのためなんですって。
大きなカーヴだけでなく、レストランでも、バーでも、広場に張られたテントでもデギュスタシオン。ワインが美味しいところは食べ物も美味しい!ってことでマルシェがたち、そこらじゅうにイイ匂いが立ち込めています。生ハムでしょ、フロマージュでしょ、クリでしょ・・・もちろん、名物エスカルゴも。おお、あそこに鎮座するはトリュフじゃないか!!!!
イルミネーションにも灯がともり、一足早くノエルが来たみたい。 |
ちなみに、ブルゴーニュで酒の肴といえばコレ。Gougereといって、ジャガイモとチーズを練りこんだパンみたいな塩味のお菓子。ポン・デ・ケージョをもっとふにゃふにゃにした食感で、その軽い口当たりがワインを邪魔せず、さらにチーズの香りで飲みっぷりもよくなる、という仕組み。このベストマッチングは、日本でもマネしたい。
ワインという魔法のせいか、みなさんかなりゴキゲンで、初対面の私にも「ねえちゃん、こっち来ていっぱいやろうぜ!」状態。しかも、いつまでたっても終わる気配がない。というか、最初から終わりの時間なんて誰も気にしちゃいないんだな、きっと。ふだんからフランス人は時間にルーズだと思っていたけれど、Beauneでその究極を見たような気がします。
俺たち、日本のfacebookに載るぜ!・・・と満面の笑み。
ごめんよ、facebookじゃないんだな(^^)
このあと、私もなぜか合流してるし。
1 件のコメント:
パリ支局のオリーブさん!やはり栄光の三日間に行っていたのですね!いいなああああああ!気のせいでしょうか?日本の今年のボジョレー解禁はあまり盛り上がっていなかったような・・・?ま!これが普通なのかもしれませんね!それにしても、オリーブさん!ビンテージ、Savigy les Beauneの1958年モノ!是非ともお土産に・・お待ちしています。
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