8/21/2010

憧れの世界遺産:モン・サン・ミシェル

今週のデスティネーションは、フランス。
孤島の大聖堂:モン・サン・ミシェル!

モン・サン・ミシェルがあるのは、
フランスの北西:ノルマンディー地方。
イギリスと向かい合わせになったところにポチッと、
角のようにとびだした半島がありますが、
その根っこのあたり、湾のむこうに、
海に浮かぶようにして建っています。

潮の満ち引きによって、あるときは砂の上に、
またあるときは海に浮かぶ、奇跡の大聖堂。




さっそく門をくぐって、
聖堂の内部をバーチャルツアーしてみましょう。

西暦708年、1人の聖職者が
大天使:ミカエルのお告げをうけ、
海に浮かぶ岩山に聖堂をたてたのが、
モン・サン・ミシェルの始まり。
聖堂の屋根には、
天にむかっていまにも羽ばたこうとする
守護神ミカエルの像が立っています。




限られた立地のなか、
巡礼に訪れた人々の祈りの場を増やすために、
上へ上へと 積み木のように増築されてゆき、
背の高い城壁や 狭い通路が、
聖堂のまわりをぐるりと取り囲んでいます。
まるでモン・サン・ミシェル全体が、
ひとつのおおきな町のよう。




モン・サン・ミシェルの城壁のむこうには、
ただただ、一面の水の世界!
潮の満ち引きによる水位の差が激しいので、
タイミングを間違えると、潮に足をとられて流される・・・
かつてはそんな時代もありました。

20世紀にはいると陸地から
聖堂の入り口まで堤防が築かれますが、
今度は堤防のせいで砂が堆積、
海岸が砂地化する問題が起こります。
そこで現在は、堤防をとりこわし、
かわりに橋をかけ、かつての景観を取り戻そうという
計画が進められています。



何度も足を運んでいるフランス人ツーリストに言わせると、
モン・サン・ミシェルがもっとも美しいのは、「明け方」。
空が白みかけ、太陽が昇るか昇らないかという時間、
朝もやが海面に漂い、
そのむこうにぼんやり浮かび上がる大聖堂・・・。
それはそれは幻想的で、モン・サン・ミシェルの神秘を
肌で感じることができるそうです!

もうひとつのおすすめは、「日が暮れてから=夜」。
モン・サン・ミシェは、ときおり、祝日やサマーシーズンにあわせて、深夜までオープンすることがあります。

ちょうどこの時期も、8月31日まで、
「プロムナード・ノクトゥルン・ア・ラベイユ」と題して、
深夜0時まで入場OK!
ライトアップされた聖堂や修道院は、
昼間よりもいっそう、神聖さを増して見え、
城壁の向こうには漆黒の闇が広がり、
水の平原に月明かりがきらきら。






小さな小道や城壁が複雑に入り組んだモン・サン・ミシェル、
ゴシック建築を施した優美な聖堂の内部も、見ごたえたっぷりですが、遠くから眺めるモン・サン・ミシェルも、また一興。
島全体の姿をとらえられますし、なにより、周りの大自然も同時に堪能できちゃいます。



おすすめのビュウ・ポイントをこっそり教えちゃいましょう・・・
モン・サン・ミシェルからちょっと西へ車を走らせた
カンカルという町。

この町はずれに、ポワン・デュ・グロワン=「豚の鼻」と呼ばれる岬があります。なだらなか緑の丘をこえてゆくと、磯の香りがぷぅんと漂ってきて、ごつごつとした岩がゴロゴロ転がる、ワイルドな岬にたどり着きます。おだやかな波の向こうに目をこらすと、視線の先にモン・サン・ミシェル。



一生の思い出にのこること、間違いなしではないでしょうか?

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