3/31/2007

異国での出会い。

再び失礼しまーす。安達さんのお供:レイチェルaccokです。
今回のアイルランド行脚では偶然にみちびかれ、ひとつの出会いを経験しました。

ダブリン出身のカリグラフィ・アーティストDenis Brownさん。
ケルト文化が根強く残るダブリンでは、カリグラフィは身近な存在。そんなカリグラフィの伝統にモダンアートの要素をとりいれて、新しい表現方法を探っているのがDenisさんです。

繊細で、デリケートで、なおかつダイナミック! 私も、たまたま偶然webサイトで彼の作品に遭遇したんですが、コテンパンに圧倒されてしまいました・・・(@_@)今回ダブリン行きが決まったところで、これはぜひ一度お目にかからなくちゃ!ということで、感動のご対面!
webでは分かりにくいですが、実はこの作品、ガラスの上にペンで文字を「彫って」いるんです! 文字を何度も何度も重ね彫りすることで、ガラスの層がすこしずつ削れていって、魅惑的なグラデーションが現れています。

Denisさんの作品を言葉で表現するのは、とっても難しい! 単にデコラティブなだけではなく、言葉の「記号」としての文字の役割を、ビジュアルで表現しているのがユニークなところだと思います。パッと見た感じは音符や雨粒のようなイラストも、よく見ると「drop note」と読めたり。しかも、1文字1文字のバランスが、まるでリズムを刻んでいるかのよう・・・。ビジュアルを通して、言葉の意味が「無意識に」認識されてしまうのが、彼のカリグラフィなのかなと思いました。

右脳と左脳を同時にシゲキする、Denisさんのカリグラフィ。彼のwebサイトには、他にも目を見張るような作品がアップデートされています。今年の秋には、日本で個展を開くかも?!・・・なんてことも言っていましたよ~!

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