3/06/2010

アジアとヨーロッパがまじりあう街、マカオ

今日みなさんをご案内するのは、アジアの中のヨーロッパ。
近年、注目を集めているデスティネーション:マカオです!



マカオ旅行の目的は、おおきく分けて2つ。
ひとつは、30か所からなる「世界遺産」、
そしてもうひとつが、ラスベガスをもしのぐ「巨大カジノタウン」。

ご存知のように、マカオは1999年までポルトガル領でした。
16世紀:大航海時代から~ 植民地時代にかけて建設された
ポルトガル風の建物や街並みは、
現在「マカオ歴史地区」として、世界遺産に登録されています。
一方、カジノの建設が始まったのは、中国に返還された後のこと。
マカオの歴史からみると、実はごく最近のことなんですねえ。


マカオの世界遺産は1か所ではありません。
町のあちこちに散らばる8つの広場と22の歴史建造物、
合計30か所を全部まとめて、
「マカオ歴史地区」として登録されています。


世界遺産めぐりの拠点となるのが、マカオの中心地:セナド広場。
周囲を取り囲むコロニアル風の建物、
そして足元には、カルサーダスとよばれる
モザイク模様になった石畳。



ポルトガルの街でよくみるカルサーダス、
マカオでも見られるんですね。
セナド広場のカルサーダスは、波模様に描かれています。


その向かいに立つ真っ白い建物は、
ポルトガル統治時代のマカオ市役所「民政総署」。



中へ入ると、真っ先に目にとびこむのが中庭へ向かう階段。
壁の両側を飾るポルトガルの装飾タイル
「アズレージョ」は、一見の価値あり。



蘆家(ろか)屋敷は、19世紀、
マカオで財をなした貿易商人が住んでいた家。
吹き抜けになった中庭を囲む2階建て。



渦巻き模様の欄間や重厚感のある柱はいかにも中国様式ですが、窓にはめこまれたステンドグラスや、白く塗られた壁は、ヨーロッパ風。東西文化の融合がみごとにマッチしています。



聖ポール天主堂は、
1600年前半に建てられたバロック様式の教会。



・・・ですがぁ、
1835年、火事で建物のほとんどが焼け落ちてしまい、
いまでは教会のファサード=正面の壁だけが残るのみ。
横から見ると「ハリボテ」状態・・・
なんとも不思議な形をしています。



17世紀当初は、
「ヨーロッパ圏外で、もっとも美しいキリスト教教会」
とよばれただけあって、
ファサードを見るだけでも当時の美しさがしのばれます。

なにせ30か所もあるので、
最初から全部まわるのはあきらめて、、、

地図を片手に、迷いながら散策してみましょう。
世界遺産から1本路地を入ると、
一般人の住居や賑やかな屋台がひしめく、
そのごちゃまぜ感に戸惑うかもしれませんが、
そこがマカオの面白いところ。

東西文化の融合の歴史がいまも脈々とつづいている、
そんな印象をうけます。

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