2/06/2010

神々が住むと言われる、バリ島へ

今日のデスティネーションは、東南アジア:インドネシア
神々が住むと言われるバリ島です。



インドネシアには大小合わせて1万7000以上もの島々がありますが、そのほぼ中央、ジャワ島の隣に *ポチッ* と、オマメのようにあるのがバリ島。

インドネシア国民の9割がイスラム教徒なのに対し、バリ島はヒンドゥー教、それも、土着の信仰と混ざり合った独自の宗教:バリ・ヒンドゥー教です。

そんな独特の雰囲気は、
空港を降りた瞬間から、肌で感じることができます。
ふわっと優しく鼻をくすぐる、甘い匂い。
あたりに漂う、神秘的な空気。

一般的に、4月から~10月は雨が少ない乾季、
それも7月から8月ごろが観光のベストシーズンと言われますが、
雨季のバリのほうが好き、というファンも、実は多いんです。
青々としげる熱帯雨林の木々、
鮮やかな花々、風にそよぐライステラスの緑。
マンゴスチンやランプータンといったフルーツも、
ちょうどいまが旬、食べゴロです。




バリ島では、神様は山に住み、
邪悪なものたちは海に住む、とされています。
そのなかでも「聖なる山」とたたえられているのが、
バリ最高峰:アグン山。

古くから崇拝の対象とされ、
ふもとにはバリ・ヒンドゥーの総本山:
ブサキ寺院があります。

ブサキ寺院、と言っても、ひとつのお寺ではなくて、
大小30ほどの寺院からなる、集合寺院。
壮大なアグン山をバックに、
メルと呼ばれる高い塔が並ぶさまは、圧巻!

30の寺院、それぞれが別の神様を祭っているので、
建てものの様式や彫刻が微妙に違っています。
見比べてみるのも面白そうですねえ。



次に向かうのは、バリ東部にある先住民の村:トゥガナン。
11世紀初頭、バリ島にヒンドゥー教が伝来したころの伝統を、いまも大切に守りながら、およそ700人の村人たちが暮らしています。

村の周りは塀でかこまれ、外部とは遮断されていますが、
入口でお布施を払えば、ツーリストも中に入ることがゆるされます。


トゥンガナンには、こんな伝説があります。
はるか昔、トゥンガナン村の人々は
インドラという織物の神様を崇拝していました。
ある月の美しい夜、木の上に座っていたインドラは、
月夜の風景を織物にし、村の人々にその織りかたを伝授しました。
これが、トゥンガナンに伝わる聖なる布「グリンシン」の由来。


地元では、聖なる布「グリンシン」には
邪悪なものから身を守る力がある、といわれ、
無病息災を祈って、
生まれたばかりの赤ちゃんをグリンシンでくるんだり、
グリンシンを家に飾っておいたら病気が治る、
といった言い伝えも数多く残っています。
バリのスピリチュアル・エッセンスが詰まったグリンシンは、
お土産候補No.1!バリへ訪れた際は是非!

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