10/25/2008

ハロウィーン発祥の土地・アイルランドへ

今日のデスティネーションは、
ハロウィーン発祥の地”アイルランド”です。

ハロウィーンは..紀元前5世紀頃からはじまった、古代ケルト族の行事が起源といわれています。古代ケルトでは..10月のおわりに夏と冬が切り替わるとされていて、10月31日の夜から11月1日の朝にかけては、時間と空間が一時的に曖昧な状態になって、霊界とこの世が交差すると..信じられていたそうなんです。この夜にやってくるといわれるゴーストや魔女,妖精たちにとりつかれないために、人々は悪魔やモンスターに扮装したとか。




その古代ケルト族の多くが暮らしていたのが、アイルランドです。緑が豊かで、一年中緑に覆われていることから、”エメラルドの島”とも呼ばれるアイルランド島。今回むかったのは、北アイルランド、ハロウィン発祥の地といわれている”デリー”


この街は、人口10万人の北アイルランド第2の都市。町なかには、“シティ・ウォールズ”と呼ばれる城壁が巡っています。17世紀そのままの城壁で、当時の大砲ものこっています。城壁には、ところどころに階段があって、上に登ると美しい町並みを眺められます。緑がたくさんあって、トンガリ屋根の古い教会も見えますヨデリーの町は、6世紀に修道院が作られたことからはじまったとされていますが、そのずっと以前、このあたりは「デリー・コルガー」と呼ばれてそうです。デリーは“樫の木”。コルガーは“荒武者”という意味だとか。 だから今も、樫の木の葉っぱが歩道に描かれていて、街のシンボルになっています。
アイルランドでは、10月最後の月曜日は、ハロウィーンを祝うための国民の祝日です。だから1週間前から今年は、パーティー・ラッシュ。

ハロウィン発祥の街“デリー”では、10月31日世界最大級の“ハロウィン・カーニバル”が、開催されます。パレードやダンスパ-ティーはもちろん、マジックショーにストーリーテリングなどなど・・街中がカーニバルの会場となります。夜8時には、花火もあがります。 “the annual stunning fireworks”と、パンフレットにあるように年に一度のびっくりするほどすごい花火があがるそうです。 かつては、“悪霊を追い払うために丘の上に大きな焚き火を焚いた”という、古代ケルトの言い伝えにのっとって、たき火の代わりの大きな花火なのかもしれません。


ハロウィン発祥の地、北アイルランドは、ウイスキー発祥の地でもあるんですよね♪ 北アイルランド、ブッシュミルズには、世界最古の“ウイスキー蒸留所”が、今ものこされています。モルトの香りがただよう工場を見学したあと、蒸留所限定のおいしいウイスキーが試飲できるとか♪ 行きますとも!

ブッシュミルズ蒸留所の近くの海岸には、 古代ケルトの巨人が作った..といわれる世にも不思議な石の遺跡があるそうです。ブッシュミルズ駅から鉄道で行けます。小さな蒸気機関車が客車を引いて、海岸まで、ほんの2kmの道です。“ジャイアンツ・コーズウェイ”と呼ばれる遺跡です。



海岸に無数の岩の柱がつきでています。太さは 直径は30センチから50センチ程。その数、約4万本。柱のかたちは、なぜか ほとんどが六角形です。 柱の岩は黒い玄武岩で、海から突き出してみえます。最も高い柱は12メートルほどあります。柱の天辺は平らで、短いものなら、その上を歩くこともできます。
これは、5千万年から6千万年前の火山活動によってできたものと、解明されていますが..
一方で、 ケルトのこんな伝説もあります。それは、スコットランドのスタファ島で恋に落ちた巨人が、恋人をアイルランドに連れ帰るために巨大な道をつくった、というものです。その巨人は、アイルランドの海のように深い碧色の瞳をもっている、とか


ハロウィンを前にしたアイルランドでは、やっぱり古代の巨人伝説を信じたくなります。緑と光にあふれるアイルランド。そこでは、古代の空気が今も渦巻いているようです。


写真提供:アイルランド政府観光庁

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