9/06/2008

<韓国・ウムポクの旅>

今日のデスティネーションは、韓国です。

今年の「秋夕(チュソク)」は、9月14日です。
秋夕とは..旧暦の8月15日のことで、韓国では親戚みんなが集まってご先祖さまのお墓参りをしたり、秋の収穫に感謝する日のことです。

この秋夕前後の交通機関はどこも超満席。道路は大渋滞。みんなが故郷へ帰るからなんですって。

故郷へ帰る人たちは、お土産選び。帰って来る人たちを迎えるお家では、ご馳走づくりの準備に大いそがし。食べられないほどたくさんのお料理を並べるのが、チュソクの習わしなのだそうです。

とくに、秋夕でみんなが楽しみにしているのは、松餅(ソンピョン)というお餅です。

松餅は、今年の新米と穀物で作ります。作り方は、新米を粉にして、塩水で練り上げた生地の中に、ごまや栗,豆,小豆等をいれて、半月やあさりの形にします。これを蒸し器に松葉をしいて蒸し、最後にごま油をつけてできあがり。松葉の香りがするこのお餅は本当に美味いです。松葉は韓国では、不老長寿の薬効があるともいわれているとか。

どんな味なのでしょう!?と、ソウルの鐘路(チョンノ)に、やってきました。ここは、朝鮮王朝の時代に、商業地域としてにぎわったエリア、今でも人情味あふれるにぎやかな商店街が続いています。そのメインストリートから一本裏手にあるのが、“鐘路餅屋横町““お餅屋さん”が、十軒ほど並んでいます..創業90年という老舗もあります。中をのぞくと、色とりどり、形もとりどりのお餅がたくさん。秋夕にかかせない松餅も、もちろんあります。松餅には 地方ごとに特色があるといいます。東北部の江原道には、“ジャガイモの松餅”、京畿道の三色松餅、済州島は月形の松餅、中部の忠清南道の“かぼちゃ松餅”など、ここにくれば、いつでもふるさとの味がたのしめるんです。

秋夕には、この松餅をはじめ、たくさんの食べ物をご先祖様にお供えします。そのあとで、みんなでそれをいただくことを、ウムポクというそうです。これは『福を食す』という意味だそうです。


秋”の夕(ゆうべ)“と書いて、チュソク。一年で月が最もきれいな時期にあわせて、収穫を感謝した1500年以上前のお祭が、起源とか。おなかもココロもあったかく満たされる旅でした。

写真協力: 韓国旅行「コネスト」

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