9/29/2007

9月29日OA:Athens in America!

「アメリカのアテネ」「太陽系の中心」と呼ばれるボストンは、時代の先端を行く近代建築と古い町並みが見事に調和したアメリカでもっとも古い街のひとつでもあります。松坂大輔投手の活躍でおなじみとなったボストンですが、この街には、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、バークリー音楽大学といった名門校があり、さらに、ボストン美術館、ボストン・シンフォニーなど文化的な活気に満ちた街としても有名です。

【ジョン・F・ケネディ・ライブラリー】
この街の出身者としていちばん有名なのは、ジョン・F・ケネディでしょう。JFKことジョン・F・ケネディは、第37代アメリカ合衆国大統領として、数々の伝説的な演説を残し、カリスマ的な存在となりました。1963年に暗殺された悲劇の事件は、最近では、オリバー・ストーン監督の映画『JFK』で話題になるなど、20世紀最大のミステリーとして、現在でも多くの謎に包まれています。そんなジョン・F・ケネディの足跡を、ボストンで訪ねることができます。ボストンのダウンタウンから地下鉄レッド・ラインに乗り、マサチューセッツ大学のあるJFK-U Mass駅からシャトル・バスに乗って5分。ドーチェスター湾と立ち並ぶヨット、遠くにダウンタウンのビル群を見下ろす高台に、「ジョン・F・ケネディ・ライブラリー」があります。見所は何といっても、伝説となったニクソンとの大統領選挙の展示物。当時の街のベンチや新聞販売機、さらにシカゴで行われたテレビ討論会のスタジオ、選挙速報を伝える当時のCBS局ブースまでが再現されています。展示を締めくくるのは、やはり「ダラスの悲劇」。当時のケネディ暗殺を報じるニュース映像がそのまま流されていて、観る者の胸を打ちます。

【ボスト文学散歩】
ボストンを基点にした文学散歩は、街の中心地ボストン・コモン周辺にある、ボストンを代表するホテルのひとつ「オムニ・パーカー・ホテル」からスタートしましょう。ここは、あのマルコムXが皿洗いの仕事をしていたことで有名です。さらにビーコン・ヒル周辺を歩いてみれば、「若草物語」の作者ルイザ・メイ・オルコットの家が見つかります。このあたりは18世紀に敷かれた石畳がそのままの場所もあって、まるで今にも馬車が走って来るような雰囲気に包まれています。また、ボストン郊外のレキシントンに足を伸ばしてみると、「若草物語」の舞台になった「オーチャードハウス」があります。さらにコンコードに向かえば、ヘンリー・デイヴィッド・ソローが書いた「ウォールデン 森の生活」に登場する、ウォールデン池が観られます。そして魔女狩りの町として有名なセーラムには、アメリカの歴史的な文豪ナサニエル・ホーソーンの家があるなど、ボストンを中心にした文学の小旅行で、ぜひアメリカ文学の奥深さを感じましょう!

【ハーバード大学】
ボストン美術館やボストン・シンフォニーなど文化的な施設が多く立ち並んでいるボストンですが、この街は同時に、アメリカ各地をはじめ世界中から集まる25万人にもおよぶ学生たちのホームでもあります。その代表となるのが、世界的に有名なハーバード大学。2006年の世界大学ランキングで堂々の1位に選ばれたこの大学は、これまでに、ジョン・F・ケネディをはじめ7人の大統領を輩出しています。また、ノーベル賞受賞者も多数出すなど、世界最高峰の研究機関のひとつです。あのビル・ゲイツも、実はハーバード大学の出身(ただし中退)!また、ちょっと変わったところでは、マット・デイモンや、ナタリー・ポートマン…といったハリウッド・スターを輩出していることでも知られています。現在のハーバード大学は、れっきとした観光名所にもなっています。見学は自由で、観光ツアーまで開催されているほど。オススメは「メモリアルチャーチ」。戦争で亡くなった学生のために造られた塔のある美しい建物です。その向かい側にあるワイドナー記念図書館とともに、もっともハーバード大学らしい風景を作り出しています。

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