地中海のまんなかに浮かぶ小さな島。
そのためマルタは、”地中海のへそ”と呼ばれています。
この”地中海のへそ”という立地から、
マルタ島は、独特の歴史を持ってます。
<取材協力:(株)ユーラシア旅行社>
<写真提供:Malta Tourism Authority>
首都ヴァレッタは
16世紀に、聖ヨハネ騎士団が築いた要塞の町..
港から、坂を登った上にあります。
街のなかには、
狭い道が碁盤の目のようにはり巡らされています。
この道は、騎士団が設計したもので、
うまく海風を誘導して、
涼しく暮らせるようになっているんですって。
騎士団のメンバーの元宿舎をはじめ、
街じゅうに、当時の建物が今も健在です。
建物は、マルタストーンという薄い黄色の石で統一されているので、町全体がうっすらと蜂蜜色です♪
街の中心には、騎士団総長の館(Grand Masters' Palace)
現在は国会議事堂になっています。
<写真提供:Malta Tourism Authority>
少し南に、聖ヨハネ大聖堂。
イタリアバロック絵画の巨匠“カラバッジョ”最大の傑作、
『洗礼者聖ヨハネの斬首』もここに飾られています。
町のはずれには、バスターミナルがあって、
そこに、クラシックな黄色いバスが並んでいます。
これは、あのトトロの”猫バス”のモデルなんですって♪
このバスにのると、
古代へタイムトリップできるかもしれません。
マルタ島は、島の端から端まで、
車で1時間もかからないような、
小さな島なのですが..
たるところで、古代の遺跡に出会います。
巨大な石で、つくられているのが特徴で、
”巨石神殿”と呼ばれる遺跡が、
島内に20以上あるとか。
たとえば、首都ヴァレッタから
車で10分ほどのところに、
“ハイポ ジウム”という遺跡があります。
地下につくられた神殿で、三層からなっていて、
一番深いところで、地下7メートル。
ここから“紀元前3600年頃”の土器が出土されています。
と、いうことは..!
古代エジプト文明も、古代インダス文明も
まだなかった時代に、
この神殿はすでに存在していたことになるんです。
回廊を通って、下の層へ降りていくと..
そこは、地下の岩盤を彫ってつくられた石の神殿。
中は、ひんやりして、とても静かです。
古代神殿ハイポジウム..
一万年以上前につくられたものでは?と、という説も、
専門家の間で、ささやかれはじめています。
今日のランチは、漁村“マルサシュロック”で。
海岸沿いに、ルツ (luzzu)という、マルタ独特の漁船がずらり。
よくみると、このルツ、舳先に2つの目があるんです。
” オシリスの目“と呼ばれる、古代神話にもとづくお守りなんですって
<写真提供:Malta Tourism Authority>
ここマルサシュロックの河岸に、毎日“市”がたちます。
日曜日の朝が、もっとも盛況なんですって。
魚介類を中心に、かわいい雑貨なども並びます。
これからの季節は、メカジキやマグロがおいしくって、
もうすぐマルタ名物ランプーキ=シイラの季節、とか
漁村のレストランでいただく ”アリオッタ“という
フィッシュスープが評判♪ 魚とトマトとお米をトロトロに煮込んだ、
ガーリック風味のスープです。
それにマルタのタコは絶品です。
これをトマト味のシチューにしたものも、またマルタ名物。
一年中太陽をあびて育つ、甘い甘いトマトなんです。
それにリコッタチーズもおいしいですよ。
“パスティッツィ”という貝のかたちをしたリコッタチーズのパイは、
あちこちの売店で焼きたてをいただけちゃいます
地中海のへそ“マルタ”で、地中海地方のいろんなおいしいものが、マリアージュしているんですって。
ヴァレッタでは、
今日、10月10日、”ミリタリー・タトゥー”が開催されます。
世界各国の軍楽隊が、それぞれの国の衣装で、行進する..
エジンバラでおなじみの”ミリタリー・タトゥー”、
ここでは、マルタ共和国の警察が中心になって、
各国の警察音楽隊が集まるそうです。
この時期の恒例、ミリタリー・タトゥーで、
マルタ島では、さわやかな秋の到来を 感じるそうです。
<取材協力:(株)ユーラシア旅行社>
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