10/16/2010

バーチャルドライブinコッツウォルズ

コッツウォルズとは、ひとつの街の名前ではなく、
ロンドンから北西へ200キロ、
小さな村がたくさん集まったエリアの総称。

なだらかな丘に のどかな田園風景が広がり、
200年、300年、あるいはもっと古い建物が、
人目を忍ぶようにひっそりと息づく地域です。

コッツウォルズの村はどこも、
1時間もあれば一周できてしまうほど、小ぢんまりしています。
レンタカーを借りてコッツウォルズ・ドライブはいかがでしょう?

そこで役立ちそうなのが観光案内所で販売している
「ロマンティック・ロード」と名付けられた地図。
2日かけて、コッツウォルズをめぐるドライブコースが紹介されています。


コッツウォルズの美しさが広く知られるようになったのは、
いまからおよそ100年ほど前。

イギリス近代デザインの父:ウィリアム・モリスがこよなく愛し、
理想とするデザインを、その田園風景に見出したのがきっかけ。

そのウィリアム・モリスが
「イングランドで一番美しい」とたたえたのが、
コッツウォルズ南に位置する村、バイブリーです。
石を積み上げた橋の下を流れる、
澄んだ小川。流れのなか、優雅に泳ぐ川マス。
そして緑の生け垣の間からは、
14世紀に建てられた石造りのコテージが並びます。

続いてはバイブリーから進路を北へ。
別名「コッツウォルズのベニス」とよばれる村、
バートン・オン・ザ・ウォーターにやってきました。
村を横切るようにして流れる小川、
その両側に沿って遊歩道があって、
ノンビリ散歩するのにうってつけです。
子供たちは川辺に集まる水鳥たちとたわむれ、
大人たちは、川沿いのテラス席に腰をおろして、
アフタヌーンティー。

アッパー・スローター、ロウワー・スローター、
2つの村は、フットパス=歩行者専用の散策路でつながっています。自然を愛するイギリス人トラベラーの中には、ハイキングをするためにコッツウォルズにやってくる人も多いんです。山登りで汗をかいたあと、パブで飲む地ビールは最高!

こうしたコッツウォルズの村では、ほとんどの建物が石造り。
この地方で採掘される「ライムストーン」という石を、
積み上げて作った家、石橋、石畳。
ほんのりミルクがかったベージュ色は、ハチミツ色とも呼ばれます。


コッツウォルズは紅葉の景勝地でもあります。
なかでも有名なのが、南西に位置する:ウェストンバート国立森林公園。世界最大級の森林公園、といわれるとおり、
園内に植えられた植物は3,000種以上!
なかには、絶滅が危惧されている貴重な植物もあるんだとか。

最後の目的地は、コッツウォルズの西の端にある町、ストラウド。

ストラウドは、イギリスのオーガニック・フード発祥の地といわれ
毎週土曜日にはファーマーズ・マーケットが開かれます。
マーケットには、新鮮な食材を
その場で調理してくれる屋台もあります。
ロンドンの高級レストランにもひけをとらないメニューが並ぶのに
値段はリーズナブル。

コッツウォルズを代表するシェフ:ロバート・リースさんによる、
地元の食材を使った、クッキング・レッスンも目玉のひとつ。

もうひとつは、コッツウォルズが誇る地元の味
「イングリッシュ・プディング」

チッピング・カムデンという町にある、
スリー・ウェイズ・ハウス・ホテルでは、
週に1回、ブディング愛好家たちが集まって、
さまざまなブディングを食べ比べる定例会が行われます。

1回の定例会でテイスティングするのは7種類!
むちっとした、限りなく蒸しパンに近い食感の、
しかもキャラメルソースがたっぷりかかった、
イングリッシュ・プディングを7種類、、、
甘党の私も、頑張れるかどうか自信ないわあ・・・

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