4/18/2009

<春らんまん・オランダ花パレードへ>

オランダの4月は、花ざかりです。
ヒアシンス、クロッカス、水仙、そしてチューリップ。
平らななオランダの大地一面が、まさに”花の絨毯”。
そんなオランダで、”春の花パレード”もはじまります。

さて、今日のデスティネーションは、ネーデルランド、オランダです。

北海に面した国土の半分以上が、
海よりも低い位置にあるんですって。 
それゆえに、運河や”風車”が多いのですね。

「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」
ともいわれているとか?!



このオランダの湿気のある平らな土地は、
花の”球根”にとって、最高の条件。
そしてちょうど今、花ざかりの時期です。

オランダの4月を、こころゆくまで眺めたいなら、
キューケンホフ公園へ行ってみて」と、誰もがすすめてくれます。

今の時期だけ開く”世界一美しい春の公園“です。
アムステルダムから車で30分ほど。“リッセ”という街の郊外にあります。 

広い広い園内には、チューリップをはじめ
600万株以上の花が まさに絨毯のように植えられています。 
たくさんの花壇や、遊歩道,泉や芝生広場も手入れが行き届いています。週替わりで、“フラワーショー”も行われるんですよ。
ちょうど今日の主役は”ラッパ水仙”。
先週は”薔薇”、来週は、アルストロメリアとなっています。

ここは、かつて“球根の卸し市場”だったこともあって、
園内の東屋(みたいなところ)で、球根が販売されています。
ここでは大量に買う人が多くて、
100個くらい注文するというのがポピュラー。
今注文して、秋の植え付け時期に自宅に届くんですって。
スケールが違いますな(^^;)


さて、このキューケンホフ公園のあるリッセも通る
”春の花パレード”は、北海沿岸一帯40キロメートルに渡って、
花の山車が練り歩きます。



登場する山車の数、なんと30台以上! 

スケジュールは・・
朝9時30分、北海沿岸の港町”ノールドワイク”の”灯台”を出発。
 ↓
マーチングバンドなどをにぎやかに引き連れて、
北海沿岸の町をはなやかにすすみ..
 ↓
キューケンホフ公園のあるリッセは、午後3時半頃通過します。
そして 夜9時頃”ハーレム”という古都に到着。
市内を練り歩いて終了となります。

花パレードの終着点”ハーレム”は、
スパールム川のほとりに位置するオランダの古都。
チューリップなどオランダの球根栽培は、
この地域から広まったとか。

そのため”花の町”とも呼ばれていて、
町には、昔ながらの風景も多く残っています。
”ブラウン・カフェ”というオランダ伝統のスタイルのカフェも
何軒も、営業を続けています。
なぜ”ブラウン・カフェ”と呼ばれているかというと、
長い年月をかけて、壁がタバコの煙で茶色くすすけてるからなんですって。歳月を感じるカフェなんです。

17世紀のオランダ・チューリップバブルの時代には、
このブラウンカフェが、取引の場所になっていたそうです。
一軒の家が買えるほどの値段で 
チューリップの球根の取引がおこなわれていた、とか。

今も昔のままのスタイルで営業を続けている店内に入ると、
そこには、音楽がかかっていなくて..照明も控えめ、
店内には、人の話し声とグラスのふれあう音が響きます。
カフェとはいうものの、ここでは
オランダのジン”ジュネヴァ”を、じっくり楽しんでいる人も。

花パレードを終えた”山車”は、ここハーレムで一夜を明かします。
夜通し山車がライトアップされて、一日だけの展覧会となります。



今年で62回目を迎える”花パレード”に参加する山車は
事前にデザイン画の投票で選ばれた、選りすぐりの作品です。
全部生花だけで作るのが きまりなので、
実際に作るのは、パレード直前の3日3晩が勝負。
みんなで寝ずに一気に作り上げるそうです。

数百万本の花が主役の、花パレードですが・・
チューリップのような球根花は、まだ咲いているうちに摘み取ることで、次の年にもまた、元気に咲くことができるのだそうです。
ですから花パレードは、春の花々の”花道”。
今年の本番は、2009年のテーマは「Famous Books」..
4月25日開催です。


by Haruko M

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