11/22/2008

エルドラドへの旅 ~ コロンビア

今日のデスティネーションは、世界中の探検家が、エルドラド
=黄金郷をさがしに訪ねたという地、南米コロンビア”です。

15世紀頃、当時インディオたちが暮すその場所に、ヨーロッパから探 検家がやってきました。そこで彼らが見た光景は...「全身に金粉を塗りつけたインディオの首長が、”黄金の筏”に、黄金の貢ぎ物をうずたかくつみ、湖をすすみ..祈りながら、黄金を次々に湖に投げ入れた。やがて王は湖に入り、金粉を洗い落とし、湖は黄金色に輝いた」・・と、いうもの。これが、エルドラド伝説のはじまりといわれています。


そして、この黄金のありかを探して、多くの探検家がたどりついたのが、現在のコロンビアの首都ボゴタあたりだったとか..。
  
かつてヨーロッパからの探検家は、8ヶ月くらいかかったといいますが、現在の日本からだと、乗りつぎ時間を含めても20時間くらいです。空港の名前は、“エルドラド国際空港”。最近改装されて、キレイになったそうです。空港内には、インディオの装飾品なども飾られていて、着いたとたんに異国情緒たっぷりです。

人口700万人の首都ボゴタは、“プリマベイラ・エテルナ“=常春の街と呼ばれています。標高2600メートルという高地に位置しているために平均気温は、15度~20度だからです。

              【プラソレタ・デ・ロサリオ】



               【サンフランシスコ教会】

街の中心の、Museo del Oro“黄金博物館”へ行ってみると..そこには、古代コンロンビアで作られた黄金の装飾品や工芸品の数々。 多くは略奪されてしまったそうですが、ここには幸運にも残った貴重な古代の金細工が展示されています。黄金博物館はコロンビア国立銀行の建物で、3階は大金庫室。またの名を“黄金の部屋”といいます。まぶしいほどの黄金に囲まれて“エルドラド”にいる気分に..黄金博物館は、2005年に大改装をおえて、展示品を大幅に減らし2万点(!)にしたそうです。もちろん全部、黄金。2階は地域毎に分けられた展示になっています。装飾品、仮面..動物や昆虫、人間をかたどった古代の細工が見事です。中には、飛行機のようなカタチをした純金細工もあります。「黄金ジェット」と呼ばれるちょっと有名なもの。コロンビア北部のシヌー地方から複数出土したもので。幅5センチ、高さ1センチくらい。これが作られた時代は、紀元前500年~800年頃と推定されています。この黄金ジェットは、「古代コロンビアには飛行機を使う人々がいた証拠だ」と、多くの学者が主張しているとか..



さて、エルドラド伝説の発端となった、インディオの首長が黄金の筏で渡ったという湖は、コロンビアのシパキラにある湖ではにないかと、噂されています。

シパキラは、ボゴタから北へ車で1時間ほど。町の中心の市場が栄える コロニアル風の町なみです。町の郊外には、岩塩でできた巨大な”塩の山”があります。かつての岩塩鉱山につくった洞窟の奥に、”塩の教会”へと向かいました。外からみると、直径3mほどの入口だけ。その先が洞窟です。ゆるい下り坂を地下180メートルまでおりたら、そこは広い教会です。一度に数千人が収容できるという巨大な”岩塩”の教会。礼拝堂や塩の彫像、長椅子も、全部塩でできています。両脇には、直径10mほどの”塩の柱”。白い大きな十字架は、地下にある十字架では世界一大きなものだそうです。

ここシパキラの塩の埋蔵量は、「世界中の人々の、1世紀分」あるのだとか。そしてこの大量の”塩”こそが、エルドラド伝説を解く鍵なのかもしれないと、いわれているんです。

このあたりに暮らしていた インディオ“チブチャ族”は、はるか昔からこの塩を採掘して、繁栄していました。彼らは塩をもとでに、穀物や黄金を思いのままに手に入れていたといわれています。そして当時、このチプチャ族の首長が毎年1回、神に感謝するために全身に金粉を塗って、湖に飛び込む儀式がたしかにあったらしいのです。

もともと”エルドラド”という言葉は”黄金の人”という意味で、これは、この”黄金の筏”に乗ったインディオの首長をあらわしていた言葉だったのではないかと、いわれています。でも、当時の人たちにとって、もっとも重要だったのは黄金ではなく生きるために必要な“塩”だったはず。本当の財宝は、黄金ではなくて”塩”だったのかもしれないのに..

インディオの首長が黄金の筏をうかべたという“グァタビタ湖”は、シパキラの山の中に、あります。そしてかつて、スペインの研究者たちがこの湖の水を抜いて調べたら、たしかに多くの黄金が見つかったのだとか。

エルドラド伝説発祥の湖の前で、すこしふわりとした気分になるのは、標高の高さだけが原因ではないのかもしれません。


<取材協力:株式会社エスメラルダ>


by Haruko.M

11/21/2008

ブルゴーニュの週末。

Bon soir! パリ支局です。
ボジョレーはもう飲みましたか?

驚くことに、パリではボジョレーはそれほど流行っておりません。一応、バーやレストランに「ボジョレーが届きました!」というポスターは貼ってあるのですが、何日も前から予約するとか、12時すぎると同時に線を開けるとか、そこまでの盛り上がりはないみたいです。
実際、このポスターだって今日初めて見たし。何となく、「冷やし中華始めました」とか「土用の丑の日」的なノリなのかなあ、と勝手に想像。

さてワインといえば、先週のp2pオンエアに触発されて、ワタクシもいそいそと出かけてきました。
じゃじゃん・・・「栄光の三日間!!!!」

パリからTGVを乗り継いで、およそ2時間半。乗客の会話の端々から、ほとんど全員がBeauneを目指していることが分かります。ディジョンからのローカル電車にもばっちり「Bourgogne」の文字。これだけで、かなりテンションあがる!

電車を降りると、小さな田舎町の駅は人でいっぱい。当然ホテルはどこも満室。そうそう、日本から来た人たちも結構見かけました。
ちなみに現地では、「栄光の三日間Trois Glorieuses」というよりも、「La Vente des Vins(2日目に行われるオークションのこと)」と呼ぶのが一般的のようです。

ツーリストオフィスで地図をもらって、まずは一通り眺めてから・・・と思ったら、気づかぬうちに試飲会にスライドインしていた(^^;)

最初に訪れたMarche aux Vinsは街で一番大きなカーヴ。穴倉のような地下のカーヴへ降りていくと、少し湿った、ひなびた匂い。低い丸天井の下には、ろうそくの灯りに照らされたワイン樽。チェックポイントのようにカウンターが置かれ、ソムリエさんが待ち構えています。その奥には、ホコリをかぶったビンテージ・ボトルの数々。。。

この日のために特別に空けられたビンテージ、Savigy les Beauneの1958年モノ・・・これがヤバイぐらいに美味しい!雨上がりの枯葉のような、けむい芳香のあとに、フルーティでフローラルな赤。タンニンは柔らかめだけれど、ボディはしっかり濃厚。よっぽど買って帰りたくなったけれど、値段を見たらあまりにも分不相応なのでやめときました(^^;)
代わりに、セカンドベストで美味しかったHospices de Beauneを購入。


日本にいるときは、「ブルゴーニュは白!」と決めていたけれど、Beauneに来て、ブルゴーニュの赤の美味しさに開眼してしまいました。あとでブルゴーニュワイン美術館に行って知ったことですが、ブルゴーニュはかつて地盤沈下が起こったため、場所によってまったく地質が違うらしい。同じブルゴーニュで、同じ品種でも、味わいにバリエーションがあるのはそのためなんですって。

大きなカーヴだけでなく、レストランでも、バーでも、広場に張られたテントでもデギュスタシオン。ワインが美味しいところは食べ物も美味しい!ってことでマルシェがたち、そこらじゅうにイイ匂いが立ち込めています。生ハムでしょ、フロマージュでしょ、クリでしょ・・・もちろん、名物エスカルゴも。おお、あそこに鎮座するはトリュフじゃないか!!!!
イルミネーションにも灯がともり、一足早くノエルが来たみたい。

ちなみに、ブルゴーニュで酒の肴といえばコレ。Gougereといって、ジャガイモとチーズを練りこんだパンみたいな塩味のお菓子。ポン・デ・ケージョをもっとふにゃふにゃにした食感で、その軽い口当たりがワインを邪魔せず、さらにチーズの香りで飲みっぷりもよくなる、という仕組み。このベストマッチングは、日本でもマネしたい。

ワインという魔法のせいか、みなさんかなりゴキゲンで、初対面の私にも「ねえちゃん、こっち来ていっぱいやろうぜ!」状態。しかも、いつまでたっても終わる気配がない。というか、最初から終わりの時間なんて誰も気にしちゃいないんだな、きっと。ふだんからフランス人は時間にルーズだと思っていたけれど、Beauneでその究極を見たような気がします。
俺たち、日本のfacebookに載るぜ!・・・と満面の笑み。
ごめんよ、facebookじゃないんだな(^^)
このあと、私もなぜか合流してるし。

11/15/2008

オーロラの国から、おしゃれに交通安全

日が短くなってきました。「夕方から夜、そして深夜の時間帯は、特に交通事故に気をつけましょう!」と、よく言われますが..具体的には何をしたらよいのかなぁ~と、考えている今日このごろ。これからは夜、飲みに出かける機会も増えますしねぇ。

そこで、今回は見つけてきました。強い味方の交通安全グッズ♪ 北欧製です。

銀座プランタンで購入した“グリミス”です。スウェーデン製。柔らかい素材の反射板でできていて、キーホルダーになっています。全部で80種類ものデザインがあるそうですよ。


北欧では、これから、長い長い夜の季節をむかえます。しかもクルマ社会です。そのために、遠くからでもよく見える“反射板”をつけることが、今、常識となりつつあるそうなのです。光を反射して、キラリとひかる反射板です。とくにフィンランドでは、国の法律で この反射板の着用が国民に義務づけられているといいます。

でも、そこはさすがは北欧。ただ光るだけじゃなく、北欧デザインを取り入れた おしゃれなグッズが、たくさん!

フィンランド製の“キールー”という商品です。


キーホルダーが取り外せるタイプで、中でもフィンランドの人気キャラクター“ムーミン”が特に人気。子どもだけでなく大人の人気も集めているとか。この“キールー”を作っている会社“ヘルリッツ社”では、自転車の車輪のスポークにつけるリフレクターも発売しています。

バックにつけてオシャレ、しかもこんなに光るんです!!


同じくフィンランド製。2人の女性デザイナーがデザインした“ライフセーバー”というブランドがおしゃれな女性にブレイクしているとか。    

ノルウェーには、シールタイプのリフレクターもあります。


“シーミー(seeme)”というブランドのもので、衣類や靴に貼付けて、数時間置いておくと、あとは洗濯をしてもはがれないのだとか。衣類に貼らずに、リストバンドみたいに腕に巻くタイプもあるそうです。

リフレクター=反射板 を多く取り扱っている会社「スカンジャップ」に、北欧のリフレクター事情をうかがってみたところ..スウェーデン交通局によれば、スウェーデンで、歩行者が夜道で事故にあう可能性は、昼間の2倍以上。そのうち“リフレクターなしの歩行者”が 死亡事故にあうケースは、使用していた場合の10倍以上といわれているんですって。そんな調査もあって、北欧では5人にひとりがこの “リフレクター=反射板”を着用しているそうです。


真っ暗のなかフラッシュを使って撮影したらこんなに光りました!


これから夜のお出かけも増える季節です。オーロラの国・北欧からのおしゃれなグッズで、ご安全に!


<取材協力:有限会社 スカンジャップ>

フランス・ボーヌ  ~ ブルゴーニュワインの祭典”Les Trois

今日のデスティネーションは、フランス・ブルゴーニュです。
「それって、ワイン?」と、思った方、正解です♪
ブルゴーニュ地方ボーヌで、11月第3土曜日から開かれる、
フランス最大級のワインのお祭りを訪ねました。

ワイン造りにうってつけの土壌や気候に恵まれた“神に選ばれた土地“、とも呼ばれるブルゴーニュ地方は、フランスの中央やや北東側にあります。あのロマネコンティも、ボジョレーも、ブルゴーニュ産ですよ。そこは、ワインへの熱い情熱の歴史を持つ場所でもあるんです。

ブルゴーニュワインに注がれる情熱が集約したような3日間が、11月第三土曜日からはじまります。「Les Trois Glorieuses=栄光の3日間」と呼ばれる ワインのお祭りです。その中心となるブルゴーニュ地方の北側コート・ドール県ボーヌにある町へを訪ねました。

コート・ドールは“黄金の丘”という意味のフランス語。ボーヌの町のまわりの丘には、広々としたい葡萄畑が広がっています。秋の終わりのこの時期は、一番美しい季節といわれ、ちょうどブドウの丘全体が紅葉の季節を迎えています。まさに“黄金の丘“です。

ひときわ広くて豊かなワイン畑は、クロ・ド・ヴージョといいます。クロは、周囲を壁で保護した葡萄畑のこと。見渡す限り広大な畑の横には、石垣がつづいています。ここの石壁の石は、葡萄畑にある石を拾い集めて、築かれているそうです。12世紀のはじめ、最初にこの畑に葡萄の樹を植えたのは、修道士たち。中世、この地帯は大修道院の敷地だったのです。たくさんの修道士たちが「オラーレ・エ・ラボラーレ(祈れ!働け!)」 を合言葉に、祈りをこめて、毎日ワイン作りを続けていたとか。

シャトー・クロ・ド・ヴージョと呼ばれる建物も、かつての修道院の迎賓館だったそうです。ここは今、「コンフレリ・レ・シェヴァリエ・デュ・タストヴァン」=“利き酒騎士団”の本拠地となっています。この騎士団は、1930年代始めの大恐慌の時代、ワインが売れなくなった時、有志が集まってワインの品質を守るために結成されたそうです。

ここシャトー・クロ・ド・ヴージョで、今年の「騎士団入団式」が行われ、いよいよブルゴーニュワインのお祭り“栄光の3日間”の開幕となります。

騎士団の入団式がおこなわれる頃には、ボーヌの街では、もうお祭りさわぎがはじまっています。町中がワインの匂い♪




円いかたちをしているボーヌ(Beaune)の町は、そんなに広くはありません。徒歩で町中を巡ることもできます。石畳がつづく町には、中世の城壁がのこっていて、ゴシックやルネサンスの古い建物も 並んでいます。町には“ブルゴーニュワイン博物館“もあります。建物はワイン好きだった15世紀のブルゴーニュ大公の当時の居城なんですって。

栄光の3日間の2日目、日曜日には、ボーヌ市内の “オテル・デュー(Hotel diew)”を会場に“ワイン・オークション“が行われます。オテル・デューは、神の館という意味。 15世紀、百年戦争の直後にたてられた病院で、貧しくて治療を受けられない人のために作られたそうです。ここでの治療費は無料。運営は、ワインを作ることで、すべてまかなわれます。1971年以降は、近代的な建物にうつって病院の運営が続けられています。

ここでのオークションは、少しかわった方法で、、、
今年収穫されたぶどうで作られた新酒が、まだ樽の中で熟成中にもかかわらず、オークションにかけられる、というものなんです。落札後は、自分のところで熟成して、瓶詰めすることになります。ちなみにこのオークションには、誰でも参加することができるんですって。そしてオークションの前に行われる 試飲会にも、参加できるそうです。もちろん参加させていただきます♪♪ボーヌのワインセラーでは、普段でも入場料を払えば、カーヴで試飲が楽しめるのですが、栄光の3日間の期間中は特別です。ふだん渡される試飲用の小さな器とは違って、ワイングラス”を渡してくれるのです。




地下のカーヴへいくと、ソムリエたちが待ち構えていて、ワインをグラスに 注いでくれるますよ。奥にいくほど高級ワインがあるので、欲張るためには、配分が必要とのことデス


フランス最大級のワインのお祭り“栄光の3日間”の最終日は..
シャトー・ド・ムルソーで大昼食会。800人ほどが参加するテーブルには、世界の美食家を唸らす食の
数々..これが、6時間位かけてサーブされるんですって。会場では、ワイン生産者のみなさんが、自らのワインを振る舞ってくれます。目を疑うような高級ワインも、次々に振る舞われるとか。この昼食会は、ワイン収穫の季節に、生産者と従業員、その家族、それに友達みんなでテーブルを囲んだという、ブルゴーニュの伝統に基づいているそうです。

町なかに戻れば、屋台にもおいしいワインがいっぱいです。ブルゴーニュの 葡萄の葉っぱを食べて育ったエスカルゴが、またワインに合うんですよね~ Bon appetit!

この”栄光の3日間”の収益金は、Hotel diewの運営資金となるそうです。おいしいワインを飲んで食べて思いきり楽しんで、そして社会に貢献..至福の3日間です。


<写真提供:フランス料理店 麹町「筵(えん)」>

11/10/2008

芸術の秋×読書の秋

Bon soir♪ パリ支局です。
パリの秋は短く、すでに並木は葉が落ちて、枝の合間から寒空がはっきり見て取れるようになりました。冬近し。

秋に限らず、パリは1年中アートしています。ルーブルやオルセーといった美術館に限らず、「art de vivre=生活の中のアート」にとても敏感。マレやバスティーユには個性的なデザインショップやギャラリーがたくさんあるし、トラディショナルとは対照的なpopなカフェやレストラン、ブーランジェリーも結構多く見かけます。知らず知らずのうちに、色遣いやインテリアがおしゃれになってしまうのかもしれませんね。

そしてこれが、パリのart de vivireを探す宝の地図「Paris Design Guide Best 300」。
intramurosというデザイン雑誌が、ココはいけてる!と自信を持っておすすめする、パリのデザインコンシャスな店舗300店を大公開!2009年版はちょうど創刊10周年ということで、過去のデータを再度洗いなおしての300店。つまり、デザインにおけるパリの「best of bests」が掲載されているわけですな。

掲載されているのはデザイン系ショップに限らず、ホテル、ブティック、カフェ、レストラン、バー、ギャラリーetc... 解説は英・仏ともに記載されているので、フランス語が分からなくても大丈夫。mapがついているので、ガイドブック代わりに使えます。真っ赤な表紙は、持ち歩いても「いかにもガイドブック」的な印象をまったく与えません!
(TVショッピング風サクラの声「おお~」)

しかも、これでお値段7ユーロ!!いまご購入いただくと、さらにもう1冊ついてきます?!(もちろん冗談です^^;)

なによりもデザインがテーマなので、いわゆる旅行ガイドとは違う視点でパリを眺められるのもポイント。定番パリはもう十分、という方には、ぜひNextパリのガイドブックとして。パリ市内の本屋さんで見つけてくださいませ♪

11/08/2008

第8回Travel Dinner ~at チェコ料理店”カフェ

第8回トラベルディナーは、10月29日(水)に渋谷”カフェ ano”.で、開催しました。

カフェanoは、東京で唯一のチェコ料理店です。



築40年の木造洋館を改築したお店の中には、木製の素朴なチェコグッズがたくさん。入ったとたんにチェコ旅行気分です♪

まずは、「ナズドラビィ~!!」で、乾杯。 


ビールの銘柄は、ブドバル。バドワイザーの原型といわれているものです。ちなみにチェコは世界一、国民一人当たりのビール消費量が多いんですって。

今回は、参加者全員が、チェコ料理は初体験でした。”カフェano”のスガワラさんに、「チェコ料理は、基本的にすごく素朴で、日本人にも食べやすく懐かしい感じがするものです」..と、教えてもらって..さっそくいただきます♪


最初はスープ。野菜のスープです。



「野菜がほっこりやわらかく煮込んであって、優し~いスープでした。あったまります」(by水谷)


メインディッシュは、ボリュームたっぷりのワンプレートで..



「グラーシュ」という、チェコ風のシチュー:じっくり煮込まれた牛肉のシチューでした。お肉大好きなチェコでは定番のメニューだそうです。そして「ブランボラーク」というチェコの家庭料理です。 すりつぶしたじゃがいもとハーブ等で作るチェコ風お好み焼き。「一見”さつま揚げ風の“ブランボラーク”ですが、かりっとした食感がなんともいえずにイイんです(by水谷)」



チェコは、ヨーロッパの内陸に位置することから、じゃがいもを使ったメニューが多いことのも特徴とのことです。ハーブやスパイスもふんだんに使うのですが、全体的にほっこり優しい味です。


デザートには、チェコのケーキ「ターチェ」をいただきました。



ヨーグルトとアーモンドを混ぜた生地の焼き菓子。上にラズベリーと粉砂糖がのっていました。これもまた素朴なほっこりしたお味。


スイーツをいただきながら、「チェコアニメの上映会」を楽しみました。左から、、、


左) ブデメ・シプラート「僕らと遊ぼう」シリーズから、「ヒョウの話」
中) ”アマルーカ”という女の子の妖精のシリーズから「森番をやっつけた日」
右)“人形アニメーション”の開拓者といわれる20世紀の巨匠イジー・トルンカの遺作になった作品「手」

..のショートフィルム3本を楽しみました。



もともとチェコでは人形劇がさかんで、チェコの町には“あやつり人形”の劇場がたくさんあります。アニメもこの人形劇から派生してきたという流れから、とくに人形を使ったパペットものが多いのも特徴なのだそうです。独特の色合いも魅力ですね。「アニメって子ども向け?なんてと思ってたら、そうじゃないんです。
いろいろ考えさせられて、ホントにおもしろかったです(by水谷)」


今回のトラベルディナーの会場“カフェano”の場所は、渋谷駅東口、表参道駅、どちらからも歩いて8分位。キャットストリートから、渋谷教育学園を曲がって、200メートルほどの静かなところです。“ano”のいう赤い文字が目印です。お店の二階はギャラリーになっていて、チェコの玩具や本、グッズのショッピングも楽しめます。チェコ人シェフのお料理教室や、チェコアニメ上映会も定期的に行っているそうですよ。

タイランド”スコータイ”~ 11月の満月と水のお祭り

今日のデスティネーションは、
“プラテート・タイ(Prathet Thai)“=タイ王国です。

11月の今、タイでは長い雨期がおわって、いよいよベストシーズンを迎えているんです。

そんな11月のタイでは、毎年、満月にあわせて、全国各地の水辺で“ロイ・クラトン”という、お祭りが行われます。この”ロイ・クラトン”でのメインイベントは、“クラトン”と呼ばれる器に、ろうそくをのせて水に流すセレモニーです。*“ロイ”は、“浮かべる“という意味です。


“ロイ・クラトン”は、かつての“スコータイ王国”ではじまったといわれるタイの国民的伝統行事です。
スコータイ王国とは、現在のタイ北部の都市“スコータイ“を中心に、13世紀から14世紀にかけて栄えた王国です。そこは、ほほえみの国タイの人達の、「心のふるさと」といわれる町です。今週は、その”スコータイ”へと向かいました。

ここには今も スコータイ王国の遺跡がのこっています。総面積70平方キロメートルの広ーい遺跡公園です。長い間ジャングルの中で眠っていた大小200以上の遺跡が修復されて、かつての王国を復元したそうです。公園内には、城壁に囲まれた場所と、城壁外に5つのエリアがあります。公園の中心には、“ラムカムヘーン王“の銅像があります。スコータイ王国を大繁栄させたといわれる3代目の王様です。タイ文字も、この王が考案したとかラムカムヘーン王の銅像は、右手で経典をもって、左手でなにか教えを説いているようなポーズです。このラムカムヘーン王は、仏教を広めることにも尽力したといわれています。

そのためでしょうか、スコータイ歴史公園の城壁の中だけでも、35の建物があって、そのほとんどが寺院です。

王の銅像の近くにある“ワット・マハタート”は、スコータイで最も重要な寺院といわれています。ハスのつぼみをかたどった“チェディ”という仏塔の前で、青空の下、巨大な仏像が座って..頬笑んでいらっしゃる♪

城壁の外にも、たくさんの寺院があります。公園北西の森の中にある”ワット・シー・チュム”には、ラムカムヘーン王が作った高さ13メートルの仏像が、指先を大地にむけています..大地に悪魔が吸い込まれたことを意味する姿とか。近づいて見上げると..視線が合うんです。やっぱり頬笑んでいらっしゃる♪ 



*この仏像の後ろの部屋には隠し部屋があって、王はそこから人々に神託を下した..なんていう噂も。

タイの古い書物に、こんな一説があるそうです。「月のきれいな夜、スコータイ王国の王妃ナーンが、王のために蓮の花のカタチをした器“クラトン”つくって、水に浮かべた。王はたいそうよろこんで、それを11月の満月の夜の祭りにした」..と。

スコータイ王国が蘇る“スコータイ歴史公園”では、11月の満月に合わせて 今年も“ロイ・クラトン祭り”が行われます。毎年30万人を超える人々がタイ全土から集まるそうです。



*2008年のスコータイ・ロイクラトン祭りは、11月10日~12日。


昼間は、ワット・マハタート前の広場で、イベントやパレードが行われ、日が暮れる頃、公園内の遺跡がライトアップされます。やがて夜になると..あでやかなタイの伝統衣装を身につけた女性たちが、”クラトン”を公園の池に浮かべます。”クラトン”は、古い書物にあるとおり、蓮の花のかたちをしています。バナナの葉っぱで作られているそうです。ロウソクと線香、それに花をクラトンの中に飾り、炎をともして、水に流します。水面には、ライトアップされたたくさんの遺跡が映しだされて、クラトンといっしょ
に揺れています。 


このロイクラトンは、タイ各地で行われるのですが、流す前には願い事をするそうです。そして クラトンのろうそくの火がいつまでも消えなければ、願い事がかなうと信じられています。

頬笑みの国タイランドの”心のふるさと”といわれる「スコータイ」。
タイの言葉で“幸福の夜明け”という意味なんですって。

「写真提供:タイ国政府観光庁」