8/11/2007

8月11日OA:Birthplace of Rockn’Roll!

19世紀後半に、黒人音楽とカントリーが融合してできたブルース発祥の地とされているメンフィスは、第2次世界大戦後には、20世紀最大のロック・スター:エルヴィス・プレスリーの生まれ育った街として、一躍、戦後のアメリカ音楽の聖地となりました。今週は、ブルースとエルヴィスを生んだ街:メンフィスを旅しましょう!

【ビール通り】
「ブルースの父」と言われるウィリアム・クリストファー・ハンディ(William Christopher Handy)がダウンタウンの中心部にある「ビール通り(Beal Street)」の酒場の上に借りた部屋を拠点として音楽活動に励んだとされることから、ビール通りがブルース発祥の地であると言われています。ビール通りの外れには、往年にハンディが住んでいた家がそのまま保存されていて、彼の遺品とともに一般公開されています。また、ビール通りは、ブルースの大御所B.B.キングが音楽活動を始めたことでも有名で、現在でもこの通りには、「B.B.キング・ブルースクラブ」などのライブハウスが軒を連ねています。

【エルヴィス・プレスリー】20世紀最大のロック・スターとして、現在も多くの音楽ファンに愛され続けているエルヴィスは、青春時代をメンフィスで過ごしたことで知られています。ビール通りには、「エルヴィス・プレスリーズ・メンフィス」というレストランがあり、エルヴィスの好物だった料理の数々が食べられます。「ランスキー・ブラザーズ」は、エルヴィスがお気に入りだった服飾店。「オーヴァートン・パーク・シェル」は、エルヴィスが最初にステージに立った場所。また、エルヴィスが実際に住んでいた家は現在、エルヴィスのファンが所有し、一般向けにも公開されています。そして、エルヴィスが通った高校「ヒュームズ・ハイスクール」も現在ミドルスクールになって残されています。極めつけは、エルヴィスが最初のレコーディングを行なった「サン・スタジオ」。ここも現在一般公開されています。

【エルヴィス週間】8月16日は、エルヴィス・プレスリーの命日ですが、毎年命日に合わせて「エルヴィス週間」というイベントが行なわれます。1週間のイベントでは、ゆかりのアイテムのオークション、思い出の地ツアー、ファンの集いなど、ミニ・イベントがめじろ押し。このときメンフィスは、ジャンプスーツを着て、ブルーのスエード靴をはいたエルヴィス・スタイルの熱狂的ファンでごったがえします。イベントの中でとくに見逃せないのが、エルヴィスそっくりさんコンクール。世界中のそっくりさんたちが参加して、腰の使い方はもちろんのこと、頭の先からつま先までエルヴィスをまねて、大ヒット曲「ハウンド・ドッグ」や「ラヴ・ミー・テンダー」などを歌いながら、そっくり度を競います。

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