11/13/2010

アジア旅行の新定番:カンボジア

今回のバーチャルトラベルは、
アジア旅行の新定番:カンボジアです。

東にベトナム、西にタイ、北にラオスと国境を接し、
南は南シナ海に接するカンボジア。
19世紀にはフランスの支配下におかれ、
ヨーロッパ風の街並みは、
「東洋のパリ」と呼ばれるほどの美しさだったそうです。
1953年に独立しますが、1960年代にベトナム戦争が勃発、
1970年にはクーデター、ポルポト派の恐怖政治、
そして内戦とつづき、旅行はおろか、
足を踏み入れることもままならない時代が続きました。
そのときの印象が強いせいか、現代のトラベラーにとっても、
カンボジア旅行はなかなかイメージしにくいかもしれませんね。

でも実際は、国連の平和復興計画のもと、
治安も経済も落ち着きを取り戻し、
ホテルやインフラなどの観光設備も整って、
トラベラーフレンドリーに変わっているんですって!


カンボジアを旅する人々のほぼ全員が、
見たいと思っているでしょう・・・アンコール・ワット。

正式には、「アンコール遺産群」といって、
東京23区がすっぽり入るほどの広大なエリアに、
小200以上もの遺跡が点在する、アンコール王朝の都。
アンコール・ワットは、そのなかでもひときわ大きな建造物です。
外堀だけで、南北に1300メートル、東西に1500メートル!
さらにその中に、3つの回廊に囲まれるようにして、
TVや雑誌で見たことがある、
あの松ぼっくりのような3つの塔がたっています。


さて、次に向かうのは、首都:プノンペン。

街のシンボルとなっているのが、
1953年の独立宣言と同時に建てられた
赤茶色の建造物:独立記念塔。
アンコール遺跡群でみた松ぼっくりの塔にそっくり、
ウェディングケーキのように、石段がつみあげられています。

その石段のふちにご注目。
蛇のような、コブラのようなオブジェが見えますねえ。
これは「ナーガ」と呼ばれる、ヒンズー教の蛇の神様。身体の先に頭が7つ。クメール文化には欠かせないシンポルなんですって。


11月は、カンボジア・プノンペンの人々にとって、
お祭りシーズンでもあります。
11月9日は、カンボジアの独立記念日。
そして来週の土・日・月の3日間は、「水祭り」。

祭りの日は、
トンレサップ川の川沿いにたくさんの屋台がならびます。
集まる観客が楽しみにしているのは、
水祭りのメインイベント:ボート大会!
カンボジア国内から集められた400以上ものチームが、
細長い40人乗りの手こぎボートで、速さを競いあうレースです!
川の流れにのって、息をあわせて漕ぐ男たち。
ゴール前、1秒をあらそう戦い!
手に汗にぎるてース展開はもちろん、
王宮の屋根のように色鮮やかなボートの装飾も、
見る者を飽きさせません。

夜になると、レースは小休止。
さきほどまでの熱戦でゆれていた波が、
穏やかになったころ、
「夜の水祭り」がスタートします。
闇のなかからすべるように流れてくるのは、
電飾の光でお色直しをしたボートたち。
蛇の神様:ナーガも、
ここでは水をつかさどる神様として、崇められます。

光の船を迎えるのは、夜空に咲く大輪の花火。
その向こうには、まあるい秋の満月ものぞいています。

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