12/18/2010

世界最古のクリスマスマーケットが開催される古都:ドレスデン

今回は、クリスマス気分を盛り上げるバーチャルトリップ!
デスティネーションは、ドイツの古都:ドレスデンです。

この時期のドイツといえば、クリスマスマーケット!
現存するクリスマスマーケットのなかで
もっとも古い歴史をもつのが、
ドレスデンの旧市街広場で行われる
「シュトリーツェルマルクト」です。
その歴史はさかのぼること1434年、なんと今年で576年目!

「マルクト」はドイツ語でマーケットという意味ですが、
ではシュトリーツェルは?というと、
日本でも見かけるようになった
ドイツのクリスマス菓子「シュトーレン」のこと。
つまり「シュトリーツェルマルクト」とは、
もともとはシュトーレンを売り買いするマーケットだったんです。

いまでもその伝統は受け継がれていて、
毎年12月最初の週末に、シュトーレン祭りが開催されます。
全長3メートル、重さ4トンの巨大シュトーレンが街をねりあるき、
「シュトーレン娘」がそれを切り分けて、
見物客にふるまうというもの。
シュトーレンの故郷ならではの伝統です。


シュトーレンの他にも、ドイツのクリスマスアイテムのなかには、
じつはドレスデンが元祖、というものが多いんです!
たとえば、木製のおもちゃ「パイプ人形」とか「くるみ割り人形」
それから、クリスマスマーケットの中央に建つ、
円錐形のタワーのてっぺんにプロペラがついた「ピラミーデ」。
これらはすべて、ドレスデン近郊の鉱山で働く労働者たちが、
鉱山が閉山する冬の間の収入源として作っていたものなんですって。
いまではどのマーケットでも、
機械で大量生産された商品ばかりですが、
ドレスデンではハンドメイドが多いのも、うなづけます。


世界最古のクリスマスマーケット
「シュトリーツェルマルクト」のほかにも、
ドレスデンの街では、
あちこちでクリスマスマーケットが開かれています。
その中で、ちょっとユニークなものがあります。

ドレスデン城の中庭で開催される、
「中世のクリスマスマーケット」。

その名のとおり、中世時代を再現したマーケットで、
会場をてらすのは、ろうそくの灯りだけ。
お店の売り子さんたちも当時の服装で、
しかも、当時の言葉で会話しています。
日本でいえば、
時代劇のセットに迷い込んだような感じ? でしょうか?

金槌をたたいて、銀のアクセサリーをつくるお店、
炭火でソーセージを焼くお店、薪窯からでてくる焼き立てパン。
そのとなりでは、
大きな鍋いーっぱいのホットワインが、湯気をあげています。

イルミネーションで照らされた
よそのクリスマスマーケットと比べると、
華々しさには欠けるかもしれませんが、
ろうそくのゆれる炎で照らされた空間は幻想的でアットホーム。
昔の人々は、
こんな風にしてクリスマスをお祝いしていたんでしょうねえ。

0 件のコメント: