今日のデスティネーションは..ベルギー・フランドル地方。
明日5月10日、3年に一度の“猫祭り”が開催される
イーペルを訪ねます。
明日5月10日、3年に一度の“猫祭り”が開かれます。
中世からつづくお祭りです。
会場の”イーペル”は、ベルギーの首都ブリュッセルから、
西へ約120キロ(電車で1時間40分ほど)
フランドル平野の真ん中にあります。
運河が印象的な、人口3万5千人の小さな町です。
イーペル駅から歩いて10分ほどの広場
”グローテ・マルクト”がイーペルの町の中心。
マルクトの北側には、威厳あるフランス・ゴシック様式の
“聖マルタン大聖堂”と“繊維会館(Lankenhall)”が
そびえています。
てっぺんに鐘楼がある繊維会館は、1304年に作られました。
当時、この繊維会館の1階は、毛織物や繊維の取引所でした。
2階は、たくさんの毛織物のための倉庫になっていて..
そこでは、猫たちが大活躍していました。
毛織物にネズミは天敵。そのネズミを見張るため、
猫たちに番をさせていたんですって。
明日5月10日に開催される“猫祭り”は、
そんなイーペルの猫達をリスペクトするお祭りです。
約400年前、魔女狩りの時代に、魔女の手下といわれた
”黒猫”たちを悼んで、イーペルの”猫祭り”が
はじまったとされています。
明日の”猫祭りを控えて、
今日から、すでに町では、たくさんのイベントが開かれています。
猫に扮装するための、フェイス・ペインティング教室も大にぎわい。
そして、夜10時
広場”グローテ・マルクト”に花火があがって、
いよいよ3年に1度の”猫まつり”が開幕します。
5月10日は、イーペルの町を、猫の大パレードが練り歩きます。
大きな猫の人形や、猫に仮装した人たちが町じゅうをパレード♪
注)本物の猫のパレードはありません。
パレードは..
古代から中世までの 猫の歴史物語を紡いだものや・・
猫にまつわる諺を、ダンスで表現したり・・
世界で活躍中の猫のパレードも..日本の招き猫もいるらしい
パレードの締めくくりは、
イーペルの猫の王様と王女様の巨大な人形が登場して、
ダンスショーを繰り広げます。
見ている人も、猫に仮装しちゃいます。
15分でできあがる”ペインティングサービス”で
観光客もみんな猫に早変わり。総数は15000匹(!)とか。
午後6時、パレードが終了すると、
猫祭りは、町の広場”グローテマルクト”で、
いよいよクライマックスを迎えます。
繊維会館のてっぺんの鐘楼に、紅白の衣装のピエロが登場して、
「猫投げ」です。
黒猫の”ぬいぐるみ”が、投げられるんです。
「なんで大切な”猫”を投げるの!?」って、思っていたら..
かつて魔女狩りの時代に、
猫たちにひどいことをしてしまったことを忘れないため、
と教えてもらいました。
この時に投げられる”黒猫のぬいぐるみ”は、
幸せを運ぶというジンクスがあって、
これをキャッチしようと、毎回、真剣勝負が繰り広げられるそうです。 (老若男女、ほんとうにマジだそうです)
そして午後7時”魔女の火あぶり”で、
3年に1度の猫祭りは、終了となります。
ところで幸せを運ぶという”黒猫のぬいぐるみ”は、
イーペルの町の店先にも並んでいます。
これを手にしたら、3年後まで幸せが続く!?と、
こちらも大人気です。
by Haruko M
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