今回のデスティネーションは、パリからTGVに乗っておよそ2時間。
フランス第二の都市:リヨンです
リヨンの歴史は紀元前43年、ローマ帝国時代にさかのぼります。
パリとイタリアを結ぶ南北の線と、アルプスとフランス中央地帯を結ぶ
東西の線がちょうど交わることから、中世以降は貿易の要として栄えてきました。
フランス初の書物がリヨンで印刷され、
シルクロードによって運ばれた絹が、
リヨンの職人によって見事な織物となり、
また、貿易の発展にともなって金融業も発達。
フレンチレストランのメニューを見ると、
料理の名前に「リヨネーズ」=「リヨン風」
という文字をよく目にしますね?
フランス料理の基礎となるレシピには、
リヨンから生まれたものが多いんです。
なので、当然ながらリヨンには美味しい食材がいっぱい。
フランス南東部、アルプスのふもとの
サヴォワ地方に位置するため、チーズやハムが美味しい!
ブルゴーニュ地方に近いため、極上のワインも豊富です。
街のあちこちで開催されるマルシェでは、
そうした地元の幸に出会えます。
なかでも、地元で「リヨンの胃袋」という愛称で親しまれているのが、中央市場=レ・アール・ド・リヨン・ポール・ボキューズ。有名シェフも仕入れのために通うという屋内市場には、チーズ/パン/ワイン/野菜や魚介、精肉など、56の専門店がならんでいます。
中央市場はクリスマスの食材を求める買い物客でいっぱいです。
この時期、フランスでもっとも注目を浴びるのは、パリではなくリヨン!
毎年12月に開催される「光の祭典」=ラ・フェット・デ・ルミエール、
このイベントを見るために、フランス国内のみならず、
各国から、400万人以上もの観光客が、リヨンにやってくるんです!
今年は12月8日から~11日までの4日間。
期間中は、リヨンの街全体がイルミネーションで彩られます。
リヨン市役所、教会、駅、学校、公園、
その他ありとあらゆる建物が、光のマジックでお色直し。
ファサードをスクリーンに見立て、
それぞれに趣向をこらした照明が投影されます。
冬のキンと冷えた大気に、
夜空の星よりもまぶしく輝くイルミネーション。
そのまばゆい光は、遠い国からやってくる
サンタクロースを導く誘導灯のかわり、なのかもしれませんね。
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