今週のデスティネーションは、
エジプトの首都:カイロです。
カイロといえば、ピラミッドやスフィンクスですが
今回はそれ以外、プラスαなプランをご紹介。
ピラミッドのイメージが強いせいか、
カイロは古代文明の時代から存続しているように思いがちですが、
実は、カイロという町が誕生したのは ずいぶん後。
西暦969年、ローマ帝国をやぶったイスラム勢が、
アル・カーヒラ=勝利の都 として建設したのがはじまり。
いまでこそエジプトはイスラム教の国ですが、
当時はローマ帝国の名残で、キリスト教のほうが普及していました。そのため現在も、オールドカイロとよばれる旧市街には、
無数のモスクに混じり、キリスト教の聖堂や修道院が並んでます。
いまカイロで最も注目を集めているのが「コプト正教会」。
去年の冬頃、教会の屋根にかかげられた十字架が、
まばゆい光につつまれ、蒼い衣装をまとった
マリア様の姿があらわれた!というので、
エジプト中で大ニュースになりました。
つづいては、ゴルフ♪
砂漠でゴルフ?と思われるかもしれませんが
カイロではゴルフが盛んなんです。
というのも、一時はイギリスが統治していたこともあって、
1887年にはすでに、カイロ市内に最初のゴルフコースが開業。
日本最初のゴルフ場ができたのが1903年。
日本よりもゴルフ歴は長いんです!
お勧めは、1917年にオープンした老舗
メナハウス・オベロイ・ゴルフクラブ。
国際ゴルフ大会も開催されるこのクラブがある場所は、
あの有名な、ギザのクフ王のピラミッドの、目と鼻の先!
ピラミッドに向かって、あるいはピラミッドを背に打つ,,,
こんなに気持ちいいゴルフは、他では味わえませんよ♪
ただし、うっかり飛ばしすぎると、
すぐにバンカーにはまってしまうので、ご用心。
スフィンクスで有名なギザから、さらに南へくだった砂漠地帯。
ガバル・ゴハンナムという山のふもとに、
ワディ・アル・ヒタン=「クジラの谷」と呼ばれる場所があります。
昔からこの辺りは、本来砂漠にはいるはずのない、
正体不明の動物の骨が散乱していたので、恐れられていました。
20世紀に入って研究が進むと、骨が約4000万年前の海洋生物、
しかもクジラの化石であったことが判明!
そして、2005年に世界遺産に登録されました。
砂漠の真ん中でクジラの化石。
太古の時代には、この辺りは海岸だったということです。
研究の結果、クジラの谷で発見された化石は、
いま現在、目にするクジラとは少し違っていて
20mを超えるヘビのような長い身体に、
水かきのついた前足と小さな後ろ足をもっていたそうです。
この発見は何を意味するかと言うと、、、
もともとクジラは陸で暮らしていて、進化した結果、
水中で暮らすようになったということ!
つまり、哺乳類の進化の過程が、
砂漠から解明されたというわけです!
エジプトは文明発祥の地であると同時に、
哺乳類の、ひいては人類の歴史が始まった場所でもあるんです。
エジプト、奥が深いですね、、、
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