今日のデスティネーションは、
W杯の興奮さめやらぬスペイン。
北西部にある聖なる町:
サンティアゴ・デ・コンポステーラへご案内します。
さて、本題に入る前にクエスチョン!
キリスト教カトリックには、
熱心な信者が足を運ぶ「三大巡礼地」があります。
ひとつは、聖地:エルサレム。
それから、ローマ教皇のおひざもと、バチカン~ローマ。
残るひとつはドコでしょう??
正解は・・・
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ!
ここが、本日のバーチャルトリップのデスティネーションです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラが位置するのは、
スペインの北西部に位置する自治州:ガリシア州。
9世紀ごろ、キリストに使えた12人の弟子のひとり
聖ヤコブの遺体が波に はこばれてこの街に流れ着いたことから、
キリスト教の聖地のひとつとして、あがめられるようになりました。
そもそも、街の名前「サンティアゴ」というのも、
聖ヤコブのスペイン語での呼び方。
街の中心に立つ大聖堂には、聖ヤコブの遺体がまつられていて、
連日 多くの信者が、祈りをささげるために、巡礼にやってきます。
ちなみに明日:7月25日は、聖ヤコブの誕生日ということで、
1年のなかでも、巡礼のピークを迎えます。
しかも今年は、7月25日が日曜日と重なる「当たり年」。
「聖ヤコブ大祭年」として、
例年以上に盛大なお祭りがもよおされるんですって。
今年以降、次に7月25日が
日曜日になるのは11年後・・・
この機会を逃すまいと、
世界中の人々がGo West! いざサンティアゴへ!
・・・と、大挙してやってくるわけです!
まさに、この夏 世界で一番あつい街!
一番アツいデスティネーション!
巡礼の道には、いくつかのルートがあります。
たとえば、フランスからスタートして~
ピレネー山脈を越え、国境を越えて西へゆく
「フランスの道」とよばれる、
全長800キロメートルのルート。
その他、バスク地方から~
北の海岸線に沿ってむかう「北の道」ルート、
イギリスから海をわたるルートや、
ポルトガルから北上するルートもあります。
各ルートには、巡礼の人々が迷わないように、
道の途中途中に「← 矢印」マークがついています。
ちなみに巡礼の道は、
スタート地点は決まっていません。
アチコチ見て回りたい人は遠くから、
「体力に自信がないわあ」という人は近くから。
というように、どこから出発するかは各自の自由です。
途中でクルマや電車にのってもOK、ルートをすっとばしてもOK。
ただし!
サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着する手前
100km以上は、必ず徒歩で!
という黄金ルールがあります!
このルールを守った旅人には、
「巡礼証明書」が与えられます。
もちろん、何がなんでも巡礼証明書がほしい!
というのでなければ、徒歩でなくても、
街にはちゃんと入れてもらえますご安心を。
さて、長い巡礼の末にたどり着いた
サンティアゴ・デ・コンポステーラ!
旅人たちの苦労をねぎらうのがホタテ。
・・・・・・・ホタテ?!
サンティアゴ・デ・コンポステーラの由来ともなっている、
キリスト教の聖人:聖ヤコブ、
彼はもともと漁師だったことから、
ヤコブ=イコール=ホタテが
シンボルマークになっているんです。
そのため、街のあちこちにホタテ・・・
石畳の路上にも、ホタテの紋章が埋め込まれています。
そんなホタテマークをたどった先にあるのが、
聖ヤコブをまつった大聖堂。
ロマネスク様式の優美な建物の裏手には、
「聖なる門」とよばれる扉があります。
ふだんは固く閉ざされているんですが、
今年は「聖ヤコブ大祭年」というスペシャルイヤー!
特別に、年間をとおして一般開放されています。
なかに入ると、「ボタフメイロ」
とよばれる儀式のまっさいちゅう。
高さ2メートルはあろうかという巨大なツボが、
天井からロープでつりさげられ、
聖堂の端から端まで、大~きくふりこのように揺れています。
ツボのなかではお香がたかれ、
甘い香りと祈りの声が空間を満たしてゆく・・・。
ふだんはめったに見られない特別な儀式なんですが、
こちらもまた大盤振る舞い!
聖ヤコブ大祭年スペシャルで、毎日4回 開かれるそうです。
そして今日:7月24日=聖ヤコブの祝日 前夜には
夜空を彩る大輪の花火!
大聖堂の背後に広がる色鮮やかな花火も、
心なしか、ホタテ型に見えるのは、私だけかしら??
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