仏教・・・紅茶・・・アーユルベーダ。
これらのキーワードに共通するデスティネーションは・・・スリランカです!
ヨガやアーユルベーダがブームになったこともあって、
人気デスティネーションのひとつに挙げられるようになった、
スリランカ。青い海と白い砂浜、
ホリスティックな雰囲気の中で身も心もリラックス・・・
というのが、スリランカ旅行のトレンドですが、
今日は、もう少し“ディープ”に、
スリランカを旅してみたいと思います。
スリランカは、インド半島の南端から、
東の沖合にうかぶ小さな島。
国土面積は、北海道よりもひとまわり小さいぐらい、
でも、その中に 世界遺産が7つもあるんです!
それらのほとんどは、仏教に関連した遺跡や、
聖地として崇められている場所。
なかでも、島の中央部にある3つの街
アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディ。
この3か所に囲まれたエリアは、
別名:カルチュラル・トライアングル
文化三角地帯と呼ばれていて・・・
あっちにもコッチにも! 仏教遺跡の宝庫なんです!
本日バーチャルトリップするのは、
そんな文化三角地帯の一番南、
シンハラ王朝最後の都となった、キャンディ。
スリランカのなかでも、
もっともスリランカらしい街、といわれる古都。
街の中央には、
深々と水をたたえた人口の湖:キャンディ湖。
そもそもシンハラ王朝では代々、
都のそばに巨大な貯水池が作られていたそうで、
キャンディ湖も、ときの王
スリ・ウィクラマ・ラジャシンハが作ったもの。
その湖畔沿いに、
静かにたたずむ八角形の清楚な建物・・・
おなじくラジャシンハ王が建てたお寺
仏歯寺があります。
仏さまの歯のお寺、とかいて「ぶっしじ」。
読んで字のごとく、なんと、
仏さま=ブッダの歯が祀られているお寺なんです!
6世紀中ごろ、ブッダの遺体が インドで火葬された際、
灰の中からかろうじて残った1本の歯を、
こっそりスリランカに持ち運んだのだとか。
その後、シンハラ王朝の王は 仏歯を代々継承し、
専用のお寺を建立して、
あがめたてまつっていたそうです。
都が移される際には、必ず仏歯もいっしょに移動。
16世紀、ポルトガルが仏歯を奪おうと試みた際には、
ニセモノにすりかえて、
無事守りとおした、という逸話も残っています。
まさに国宝、絶対に奪われてはならない聖なる宝・・・
歴代の王が、命をかけて守ってきた、
スリランカの宝:ブッダの歯。
現在はキャンディの仏歯寺に、
厳重に保管されています。
一般には非公開、ただし1日3回
プージャとよばれる礼拝の時間に限り、
仏歯が安置されている小部屋の扉がひらくことになっています。
そんな仏歯が、1年に1度だけ、
お寺の外に持ち出される日があるんです!
スリランカの夏の風物詩、
国の最大行事:ペラヘラ祭り。
今年は8月10日からスタートするんですが
なんと開催期間は15日間!
ところでペラヘラ、
ずいぶん変わったネーミングですが、
現地のことばで「行列」という意味。
民族衣装に身を包んだ人々が、
歌や踊りを繰り広げながら街をパレードして回ります。
このときの踊りは「キャンディアンダンス」といわれ、
仏教伝来の歴史や、
シンハラ王朝のエピソードが語られているといわれています。
炎をつかったファイアーダンス、
あれもキャンディアンダンスの一種。
祭り以外の時期も見ることができますが、
ペラヘラのときは一段と盛り上がります。
行列するのは人間だけではありません。
およそ100頭のエレファントが、
色鮮やかなマントを着飾って・・・
ときには電飾なんかもつけちゃったりして、
行列に参加しているんです。
夜の闇にうかぶ、電飾の象のむれ・・・
エレクトリカルパレードとか、
青森のねぶたみたいな光景、なんでしょうかねえ?
その群れのうち、
選ばれし1頭の象の背中にのせられているのが、
聖なる歯=仏歯。
街の人々にブッダのご威光を広めてゆきます。
ありがたや~。
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