5/22/2010

ルネサンス発祥の地:イタリア・フィレンツェへ

今日のデスティネーションは、イタリア。
花の都:フィレンツェです!

あれ、「花の都」はパリじゃない?
と思うかもしれませんが、
フィレンツェの語源をたどると
ローマ神話に登場する女神:フローラ。
花のように美しい町、という意味で、
フィレンツェと名付けられたんですって。


別名「屋根のない博物館」
とよばれるフィレンツェには、見どころがいっぱい!

ルネサンス時代から残る建物は、
街の中心地:世界遺産にも登録されている、
歴史地区に集中しています。

もっとも有名なのが、ベッキオ宮殿。
ルネサンス以前:14世紀には、
フィレンツェ共和国の政治の要だった建物を、
メディチ家が買い取り、邸宅として改装しました。

「500人大広間」とよばれる部屋には、
壁をうめつくす大きな壁画があるんですが、
その背後には、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた
「別の壁画」が眠っているとか!
この幻の壁画、いまだ調査中ですが、
ダ・ヴィンチの代表作
「最後の晩餐」をもしのぐ傑作だ、と言われています。
・・・想像力がふくらみますねえ!

フィレンツェの街のシンボルとなっているのが、
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。



建築がはじまったのは13世紀後半:ルネサンス前ですが、
完成までにかかった時間、なんと140年以上!
出来上がったときには、
もう時代はルネサンスになっちゃってました~(><)
というわけで、ゴシック風とルネサンス風、
両方の特徴が混在している、
フィレンツェのなかでも珍しい建物です。
石を積み重ねた赤い屋根は、
ドーム型の屋根としては世界最大なんですって。


街を東西にながれるアルノ川、
その川にかかるフィレンツェ最古の橋:ヴェッキオ橋。



ここは昔から、宝石や貴金属など、
ジュエリーの職人たちが集まるエリアとして有名です。
アーチ型の石橋の上に、
積み木のような箱型の家屋がつみかさなっていて、
遠くから見ると、「橋」というより、
まるで住宅みたい(^^;)

実際に歩いてみると、
道の両側にブティックがずらりと並び、
ここが川の上であることを忘れてしまいそうです。
昼もにぎやかですが、夜になると、
街灯のあかりがショウウィンドウにならぶジュエリーを照らして、
より一層、輝きを増します。



ところで・・・「ルネサンス発祥の街」フィレンツェが、
「オペラ発祥の街」でもあること、ご存知でしたか?

ボッティチェリの絵画に描かれている世界が、
実際に動き出したらどうだろう・・・
音楽と一緒に歌い出したらどうだろう・・・
そんな新たな試みのなかから、
オペラの原型が生まれたのが、
ちょうどルネサンス時代のフィレンツェだったんです。
それまで教会音楽が主流だった当時、
音楽に、絵画や彫刻的な要素を融合するこの試みは、
画期的だったんでしょうね。

そんな「オペラ発祥の地」としての歴史を、
いまも受け継いでいるのが、
フィレンツェ五月音楽祭:マッジョ・ムジカーレ。

毎年4月後半から~6月にかけて、
市内のコムナーレ劇場を中心に開催される、
クラシックの音楽祭。

オペラだけではなく、
バレエやオーケストラのコンサートなども行われます。
毎年このイベントのために、演奏家や指揮者はもちろん、
舞台演出家・映画監督
画家や彫刻家、有名デザイナーなど、
最高のオペラを作るために、
世界中の才能が集められることでも有名です。
今年は6月22日まで行われます。

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