今日のデスティネーションは、
日本人にも大人気:バルセロナです。
バルセロナといえば、
かつてオリンピックが行われたこともあるスペイン第2の都市。独自の文化をもつカタルーニャ州の州都で、言語も歴史も食文化も独特。地中海に面していて、ビーチもあるので、都市生活とビーチ、両方をいっぺんに楽しむことができます。
とまあ、見どころいっぱいのバルセロナですが・・・
この街のハイライトといったら、
やっぱりアレですよね、アレ。
20世紀最大の建築家:アントニオ・ガウディによる、
未完の大聖堂:サグラダ・ファミリア!
バルセロナを旅するなら、これだけはハズせません!
でも、バルセロナは見どころが多くて、
せっかくのサグラダ・ファミリアも、
サクッと見るだけで終わってしまったり、
写真を撮ってばかりになってしまったり、
なんだかもったいない。
そこで今日は、
あえてサグラダ・ファミリアに焦点をしぼります!
すべてはサグラダを満喫するためのトラベルプラン、
バルセロナ・サグラダスペシャルをご案内したいと思います!
ガウディ建築はサグラダ・ファミリアだけではありません。
20世紀初頭、スペインで飛ぶ鳥を落とす勢いだったガウディのもとには、大金持ちから屋敷を設計してほしという注文があとをたたず、バルセロナ市内には、そうした個人によるガウディ建築がいまも残っています。
まずは、生鮮市場から港のほうへ、
旧市街の南に位置するパラオ・グエル。
建物そのものは真四角のシンプルな作りですが、
正面入り口に張りめぐらされた、鉄の飾りに注目!
細い鉄柱が、飴細工かなにかのように、
流れるような曲線を描き、細かいヒダのレース模様を
かたちづくっています。これぞガウディ。
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北へ進み、今度はカーサ・ミラへ。
さざ波のようなうねりが一面に施された、
ベージュ色の壁。
窓枠やエントランスの端を見るとは、
やすりで磨いたように丸く削ぎ落され、
建物全体がやわらかい布か、
ホイップクリームのような泡で作られているような、
そんなやさしい印象を与えています。
目線を下におとしてみると・・・ここにもガウディ!
街の中心をつらぬくグラシア通りの歩道に敷き詰められた六角形のタイル、このタイルのデザインをしたのもガウディなんです!ダリアのような大きな花と、四方に広がるつたのモチーフ。
偉大なる建築家の作品を
足元に踏んでしまうなんて、ナントモ恐れ多い・・・
けれど、そこがバルセロナのすごいところ。
この街では、ガウディは遠くから眺める芸術品、ではなく、
街の風景に溶け込んだ、生活の一部、なんですね。
いよいよお待ちかね、
サグラダ・ファミリアの登場です!!!
新約聖書のさまざまな場面を描いた彫刻が、
教会の壁という壁を覆い、神に祈りをささげるかのような、
細長い塔がいくつも空へのびる、大聖堂。
1882年の着工以来、
いまだ半分も完成していないという、ガウディ未完の建造物。
詳しい設計図がないうえに、
ガウディの構想を記した資料は、スペイン内乱の際に消失。
現在は、わずかに残った文献をもとに建築作業がすすめられ、
完成は100年後とも、200年後とも言われています。
未完とはいえ、そのスケールの大きさは圧巻です!
教会の土台を支える柱は、
角を丸くしたおなじみの曲線。
塔をよじのぼるように、
蛇やカメレオンといった動物の彫刻が施され、
パイナップルを連想させる、
不思議な形のモチーフが、
塔のてっぺんに掲げられています。
教会の内部では、
高い天井につけられたステンドグラスが、
なめらかな円柱に、
光と色のスペクタクルを映し出しています。
これまで、バルセロナ市内のあちこちで見てきたガウディ建築のディテールが、ここ:サグラダ・ファリミアのなかに、すべて盛り込まれているのが分かるはず。規模の大きさはもちろん、完成度の高さからも、未完の傑作、とよばれる理由が分かります。
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