オランダのへそ：ユトレヒトへ

今日のデスティネーションは、オランダ：ユトレヒトです。

国のちょうど真ん中にあることから、
「オランダのへそ」とも呼ばれるユトレヒト。
また、国内でも有名なユトレヒト大学があり、
ミュージアムの数も多いことから、
オランダの文化都市ともいわれています。

オランダ4番目の都市、というわりには、
町の規模は本当に小さくて、
中心地は、半日もあればぐるっと回れてしまうほど。
町のシンボルである塔：ドム・タワーは、高さ112メートル。
これが、ユトレヒトで一番高い建物というのですから、
いかに「小ぢんまり」した町であるかが分かると思います。



アムステルダムから電車にゆられること40分。
駅を降りたら、まずこの「ドム・タワー」を目指して歩きましょう。
旧市街、石畳の細い路地の両側には、可愛らしい雑貨のお店がいっぱい。ポップなダッチデザインのお店、ハンドメイドのレースのお店・・・いますぐお買いものしたくなる衝動をぐっとこらえて、先に進みましょう。

噂のドム・タワーを通り過ぎ・・・さらに奥へ。
町をぐるりと囲む、運河にたどりつきます。
アムステルダムの運河が、都会生活をぬうように流れているのに対し、ユトレヒトの運河は、森に迷い込んだかのような静けさがあります。



緑の葉を風になびかせる木々、穏やかな水面に浮かぶ小舟。
石造りのちいさな橋の上を、自転車に乗った若者たちが走り抜ける。

東京はもちろん、ヨーロッパの他の都市と比べても、ユトレヒトではひときわ、時間の流れがゆったりしているように感じます。





ユトレヒトで一番の人気者、といったら・・・
真っ白いうさぎのキャラクター：ミッフィーちゃん！
オランダ語では、ナインチェ、というんですって。

ミッフィーちゃんをこの世に送り出したのが、ユトレヒト出身のグラフィック・デザイナー：ディック・ブルーナ。町の南には、彼の功績をたたえたミュージアム：ディック・ブルーナ・ハウスがあります。

ちなみに・・・
作者のディック・ブルーナさんは、
現在もユトレヒトで、現役でご活躍中！
町のカフェでくつろいでいる姿が、
頻繁に目撃されているそうです。
ミッフィーちゃんの聖地で、
生みの親に遭遇する、なんていう偶然も
あるかもしれませんね。



オランダの文化都市、ともいわれるユトレヒトが、
一週間でもっともにぎわうのが、日曜日。
というのも、オランダではほとんどのお店が
日曜日は定休日だったりするんですが、
ユトレヒトでは、日曜でも通常営業するお店が多いんです。

旧市街の狭い路地は、ショッピングを楽しむ家族連れでごった返し、オルゴールの屋台が練り歩き、町は音楽があふれます。

またこの時期は、旧運河沿いにフラワーマーケットが立ち、
オランダの象徴：チューリップをはじめとする、
色とりどりの花々が沿道いっぱいに並べられます。

さらに！
春から～秋にかけては、
Cultural Sundaysというイベントも開催されます。
4月から～9月まで、毎月1日・と　ある日曜日に、
ユトレヒトの町じゅうで、コンサートやオペラの上演、
アート・エキシビションや
ストリートパフォーマンスが行われる、というもの。
イベントのほとんどは参加無料、というのもうれしいですね。

毎月それぞれにテーマが決まっていて、
次の開催は4月18日の日曜日：
「春の訪れ」をテーマにした、
パフォーマンスアートが行われるそうです。