日常生活に旅のエッセンスをプラスする「Pleasure」。
今日は、古代ローマへ ヴァーチャルトリップ!
横浜美術館で開催中の
「ポンペイ 世界遺産 古代ローマの文明の奇跡」
へご案内します。
ポンペイ…この地名を聞いたことがある方、
いらっしゃるかも知れませんね。
2000年前、イタリア南部で栄えた街の名前です。
日本の富士山に似ているとも言われる、
ヴェスヴィオ山の麓に位置しています。
ナポリ湾沿岸にあるので、風光明媚な別荘地。
また、貿易で潤っていたり、葡萄の栽培も盛んで、
とても豊かな街でした。
東西1.2キロ、南北に600メートルの壁で囲まれた、
規模の大きい町並み。
人口も、1万人弱だったと言われています。
そんなポンペイに起こった「ある出来事」。。。
さぁ、時間をさかのぼりましょう。
それは、西暦79年8月24日のことでした。
ヴェスヴィオ山は長く休火山でしたが、突然大噴火、
一昼夜のうちに街ごと火山灰の下に埋もれてしまいました。
しかも18世紀になるまで見つからなかったという、奇跡の街。
昔の町並み、過去の遺物は風化や戦争でなくなってしまいますが、ポンペイは街ごと埋もれてしまい外気にさらされること無く、18世紀になるまで見つからなかったため、世界でも他に例がないほど貴重な品が沢山発掘されています。
当時、何百年も繁栄を続けていた都市が
一昼夜にして滅んでしまった。
でも、そのことで、現代に生きる私たちが
2000年前の人たちの暮らしをそのまま見ることが出来る。
まさに「悲劇の街」であり、「奇跡の街」でもあります…
横浜美術館で開催中の
「ポンペイ 世界遺産 古代ローマの文明の奇跡」。
部屋を飾った壁画、
財力を象徴した庭に置かれていた大理石の彫刻、
裕福な女性が身につけたアクセサリーや、
お客様のおもてなしに使われた銀の食器
などなど細かいものを含め全部で254点!
特徴は「日常生活に焦点を当てている」ことで、
当時の人たちが<朝起きてから眠る>まで、
暮らしのあらゆる局面を見ることができるように、
展示を工夫しているそうです。
私が気になったのはアクセサリー。
2000年前の物とは思えないほどデザインが繊細で素敵なんです。ピアスやネックレスは、この夏使えるんじゃないかな?って!ポンペイ貴婦人はオシャレだったんだなぁと驚きましたね
《首飾り》金
ナポリ国立考古学博物館蔵
© Luciano Pedicini / Archivio dell’Arte
そして生活用品の1つ1つから、
当時の人たちの1日の生活を垣間見ることが…
ポンペイの人々の生活を想像しながら見ていると、
本当に1日過ごしちゃいそう!
《「イナクスとイオの家」出土の銀食器群より》銀
ナポリ国立考古学博物館蔵
© Luciano Pedicini / Archivio dell’Arte
そしてもうひとつ注目して頂きたいのがお風呂!
ポンペイの郊外の別荘から出てきた個人の大理石で出来たお風呂。ただ豪華なだけじゃありません、
バスタブ、ボイラーや急騰システムそして追い炊きも出来て、
床暖房のシステムまでついていたんです!こちら日本初公開!!
《ボスコレアーレ、ピサネッラ荘の高温浴室》(部分)
オリジナル部分:大理石製浴槽、鉛製水槽、鉛製給湯槽、
鉛製管、青銅製筒状釜、青銅製蛇口
ナポリ国立考古学博物館蔵
NAKAMURA Yutaka
ボイラーや給湯システム、追いだき機能、さらに床暖房、、、
これ2000年前の話ですよ?!
いまのお風呂とほとんど変わらないだなんて。
ポンペイが栄えていた2000年前。
日本はというと…弥生時代なんですね。
竪穴式住居に暮らして、稲作が始まった頃。
遠くポンペイでは、床暖房が使われていた…すごい違い(苦笑)
そして、展覧会のハイライトでもある壁画…。
ギリシャ文化に憧れていたポンペイ人は、
家の壁にフレスコ画を書いてたそうです。
《アキレスとキローン》フレスコ
ナポリ国立考古学博物館蔵
© Luciano Pedicini / Archivio dell’Arte
家々を飾った色鮮やかな絵…
損傷も少なく、今も私たちが見ることが出来るのは、
ほんと<悲劇と奇跡>のおかげなんだぁと思いました。
横浜美術館で行われている
「ポンペイ 世界遺産 古代ローマの文明の奇跡」は、
6月13日まで開催中です。
そして、こちらのご招待券が
今日の番組プレゼントになっています。
5組10名の方に!
ご応募は、お名前(ラジオネーム)・住所・電話番号・
年齢・職業・そしてポンペイ展プレゼントと書いて、 priceless@interfm.jpへ!
旅の思い出エピソードなどもぜひ!
締め切りは、今度の金曜日、4月30日。
当選者のお名前は来週のこの時間に発表です。
0 件のコメント:
コメントを投稿