2/05/2011

西アフリカ:マリ共和国

今回のデスティネーションは、西アフリカ:マリ共和国です。

私:前田真理子、おなじマリ同士、親近感をもってました(笑)

場所は、サハラ砂漠のまっただなか。
人口は、国を東西に流れる大河
ニジェール川の流域に集中しています。
13世紀から~14世紀、マリ帝国が興った際、
国の経済を支えたのは、このエリアでとれる金。
この金を、近隣諸国に運んだのが、ニジェール川。
川の上流にあるトンブクトゥという町は
「砂漠のなかの黄金の町」とよばれ、
ニジェール川は、貿易の重要な経路として機能していました。


ニジェール川の下流にある町:ジェンネ。
いまも昔も、マリの経済を支える主要都市。
ジェンネには世界遺産「泥のモスク」があります。


泥のモスクは、風にさらされてヒビが入ってしまうため、
年に一度、建物の表面を泥で塗り直す作業が
毎年2月から~5月ごろに行われるんですが、
今年は4月末の予定。
地元マリの人々はもちろん、
トラベラーも飛び入り参加OKなんですって!
いってみれば、世界最大の泥あそび!なんだか楽しそう。


ジャンネからニジェール川をわたって、上流へ。
ジェンネの双子の町といわれる、トゥンブクトゥへたどり着きます。
13世紀から~15世紀にかけて、この地でとれる金をもとに、
莫大な富を築いた町:トゥンブクトゥ。
そんなトゥンブクトゥの栄華も、16世紀、
モロッコ軍の侵攻とともに終わりを迎えました。

泥で作った巨大なモスクのある町、ジェンネ。
かつて黄金文化で栄えたトゥンブクトゥ。
マリではこの2つが、ユネスコ世界遺産に登録されていますが、
世界遺産級に貴重な存在となっているのが、「トゥアレグ族」。

鮮やかな青いローブを風になびかせて、砂の平原を駆ける遊牧民。
彼らこそ、別名「砂漠の青い貴族」と呼ばれる、トゥアレグ族。

トゥアレグ族が、「青い貴族」と呼ばれるのは、
独自の文化を持っていたこと。
イスラム教の民族にしては珍しく、女性中心の母系社会で、
結婚するときも、結婚相手を選ぶのは女性なんですって。
しかも、荒くれ者のイメージとは裏腹に、独自の文字をもち、
数々の優れた詩を書いたといわれています。


世界でも珍しい、泥で作られたマリの建造物。
最近では、砂漠化が進行するとともに、建物の風化も早まって、
「100年後には見られなくなってしまうだろう」ともいわれています。
早いところ、見にいかないと!


番組をmp3でも楽しむことが出来ます。
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