7/30/2011

「ヴェネチア・ビエンナーレの歩き方」

海の上に浮かぶ人工の島を、いくつもつなげて出来た、
路地と水路が入り混じる、迷路のような街:ヴェネチア。



今年は、2年に1度のアートのお祭り
ヴェネチア・ビエンナーレの開催イヤー!
6月4日の開幕から~11月25日までのおよそ5カ月間、
ヴェネチアの街が、巨大な美術館にかわります!


ビエンナーレの会場となるのは、
サンマルコ大聖堂やアアルト橋といった、
観光の目玉スポットから少し離れた東側。
緑あふれる大きな公園:ジャルディーニと、
古い造船所に設けられた特設会場
アルセナーレの2か所がメインとなっています。

世界のトップキュレーターによる、
特別企画展が行われるのが、アルセナーレ。
それに対して、各国が国ごとに行う展示、
いわゆるナショナル・パヴィリオンが集まるのが、
ジャルディーニです。

ちなみに、我らが日本のパヴィリオンは、
ル・コルビュジェのもとでまなんだ建築家:
吉阪隆正さんの設計。
1960年代のモダニズムを彷彿とさせる、
シンプルでモダンな建物のなかでは、
現代アーティスト:束芋のインスタレーションが展示されています。

とにかくこの時期のヴェネチアは、街中がアートだらけ!
運河をめぐる水上バス:ヴァポレットに乗っていても、
川岸にヘンテコなオブジェがあったり、
展覧会の看板があったり・・・誘惑がいっぱい
おれこれ迷っちゃいますが、是非みておきたいのが
カ・コルネール・デッラ・レッジーナ。
じつはこれ、イタリアを代表するブランド:プラダが、
18世紀に建てられたお城を改修して作った、
新しいアートスペースなんです。
今年のビエンナーレの開催にあわせて、
オープンしたばかりのHotスポットです!

細い運河に面した、小さなカフェ。
路地にただよう、焼きたてピッツァの香り。
道路をまたぐように張られたロープに洗濯ものがかけられて、
青い空にひらひらと揺れる・・・
観光スポットのきらびやかな雰囲気から一転、
ビエンナーレの会場のまわりには、
「素顔のヴェネチア」が広がります。
細い路地の奥にかくれた、もうひとつのヴェネチア探し、
ビエンナーレの時期ならではの楽しみです。

番組をmp3でも楽しむことが出来ます。
下のバナーをクリックするとお聴き頂けます。

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